みちのくより愛をこめて 0007

東日本大震災の復興・再生を祈願して東北のニュースや浮世の話題等をお届けしています。

高橋英輝(えいき)(岩手大4年、花巻・宮野目中―花巻北高)が1時間18分3秒の日本新記録で初優勝 第98回日本選手権20キロ競歩

陸上の世界選手権(8月・北京)代表選考会を兼ねた第98回日本選手権20キロ競歩は15日、神戸市六甲アイランド甲南大周辺コースで行われ、男子の高橋英輝(えいき)(岩手大4年、花巻・宮野目中―花巻北高)が1時間18分3秒の日本新記録で初優勝した。自身初の世界選手権代表にも内定した。

 高橋は男子1万メートル競歩と合わせ、2種目の日本記録保持者となる。県人の同大会優勝は第85回大会(2002年)で女子を制した照井貴子(高知・サニーマート、現盛岡二高教)以来13年ぶり。男子の日本選手権制覇は1998年の円盤投げで勝った加藤修一(岩手陸協)以来。

 高橋は序盤から先頭集団につけて積極的にレースを進めた。残り約5キロからは、これまでの日本記録保持者で、大会2連覇中だった鈴木雄介富士通)との一騎打ち。激しい競り合いが続いたが、残り1キロを切ってスパートして逃げ切り、鈴木の日本記録を14秒更新した。

■神戸市で15日に行われた陸上の日本選手権20キロ競歩で、高橋英輝(えいき)選手(岩手大4年)が日本新記録で頂点に立った。

 

本格的に競歩に取り組んで約6年。岩手の地で年々力をつけ、昨年は学生王者になるなど着実に成長してきた。8月の世界選手権(中国・北京)出場も内定した。世界で戦う足掛かりを得たホープに、高校時代の恩師も「開拓者になってほしい」とエールを送る。

 

 レースは5キロすぎから、大会2連覇中で、従来の日本記録保持者の鈴木雄介選手(富士通)とのデッドヒート。強敵をかわしたのはゴール数百メートル前。渾身(こんしん)のスパートで、高校からの念願を果たした。

 日本選手権には1年生から出場し、8位、4位、2位と一歩ずつ階段を上ってきた。昨年はワールドカップやアジア大会など国際大会も経験。日本陸連の強化合宿にも参加し、アスリートとしての自覚を強くした。昨年春まで続けていた深夜のアルバイトをやめ、食生活を一から見直した。けが防止のため、筋力や体幹の強化トレーニングも始めた。「のんびりしているし、不器用な面もあるが、見えないところで努力していた」。指導する岩手大陸上部の清水茂幸部長も、変化を感じ取っていた。

 

★高橋英輝

名前(ふりがな)
高橋 英輝(たかはし えいき)

岩手大4年
学年 学部学科
4年 教育学部学校教育教員養成課程英語

出身
岩手県 花巻北高校


種目 ベスト(年)
5000mW  19'42"35('12)

10000mW  38'18"51('14)日本記録

20kmW  1:18'41('14)日本学生記録

5000m  15'15"56('10)

一言
まだまだこれからっしょ!!

日本陸連強化指定(シルバー)