みちのくより愛をこめて 0007

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弘前市の鬼沢地区にある鬼神社で19日、五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全を祈る恒例の裸参り 外人さんも参加

弘前市鬼神社で恒例の裸参り 

 
   弘前市の鬼沢地区にある鬼神社で19日、五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全を祈る恒例の裸参りが行われた。市内外の男衆39人がふんどし姿で水垢離(みずごり)をして身を清め、地区内の神社にしめ縄などを奉納した。

弘前で厳冬の冷水に漬かる裸参り-外国人の姿も

 弘前市鬼神社で2月19日、400年前から続くという伝統行事「鬼沢のハダカ参り」が行われた。


  毎年旧正月の元旦に地元住民らが社やほこらに裸参りをし、トシナと呼ばれる大しめ縄を奉納して豊作を祈願する。冷水に漬かる儀式「水垢離(みずごり)の儀」は、神仏にお願いする前に心身を清めるために行われ、マイナス1度の厳冬の早朝にふんどし姿の男衆ら約40人が集まった。

  9時から始まった儀式には地元の子どもや東京から訪れていた見物客など約200人と、30人近くの報道陣でにぎわった。葛西憲之市長も訪れ、「伝統を残すため、気合を見せろ!」とあいさつ。次々と冷水に入っていく男衆を見守った。

  同市で英会話教室を経営するギャレス・バーンズは今年で5年目の挑戦。「やらなければいけないようになっている」と笑う。昨年は猛吹雪の中で行われたが、今年は天候に恵まれ日差しも時折あった。「思ったより今年は寒くない」という声もあったが、冷水に漬かっている間に子どもたちから「い~ち、にぃ、さ~ん…」と数える掛け声もあり、集まった見物客を楽しませていた。

★鬼沢地区では毎年、地元住民が協力してトシナ(鳥居に飾る大しめ縄)を編み上げ、旧正月元旦に若者から壮年者の男性が集団で、鬼神社をはじめとする地元の社や祠にハダカ参りをし、トシナを奉納して、その年の豊作を祈願する。

厳寒の中、心身を清めるために冷水で満ちた大樽に、幾度も入って水ごりをとった後、マワシ一本の姿で、トシナや供物をかつぎ、サイギサイギと唱えながら地区内をねり歩く姿は壮観であり、貴重な伝統行事である。

裸参りは400年前の江戸時代から続くという伝統行事で、2002年に「鬼沢のハダカ参り」として、弘前市の無形民俗文化財に指定されました。


男衆がふんどし姿で冷水に漬かる儀式は「水垢離(みずごり)の儀」と呼ばれています。神仏にお願いする前に穢れを取り除き、心身を清めるために行います。男衆は水の入ったたるから出ると、列の後ろにあるたき火で暖を取り、再びたるに入る行為を繰り返します。


この「水垢離(みずごり)の儀」を見ようと毎年多くの見物客が境内を埋め尽くします。