みちのくより愛をこめて 0007

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東北の有効求人倍率 前月比0.04ポイント上昇の1.19倍

東北求人4ヵ月ぶり上昇 4月1.19倍

  厚生労働省などが29日まとめた4月の東北の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比0.04ポイント上昇の1.19倍で、東日本大震災後2番目に高い水準だった。上昇は4カ月ぶり。

岩手、宮城、福島の被災3県と山形は全国平均(1.17倍)を上回り、青森は1991年2月と同率で過去最高となった。


 各県の有効求人倍率は6県全てて前月を上回り、青森を除く5県で1倍以上だった。


 宮城は2カ月ぶりに1.30倍台になった。1倍超えは37カ月連続。県内の10職業安定所別では、石巻1.62倍、大和出張所1.58倍、気仙沼1.39倍、仙台1.29倍と続いた。最低は大河原の0.58倍。


 新規求人は、医療・福祉や復興関連の建設業などで堅調だった。宮城労働局は「今後も求人倍率は高い水準で推移するだろう」と見通しを示した。


 岩手は22年9カ月ぶりに1.20倍台に回復。有効求職者数は2万3994人で前月より2.0%減る一方、有効求人数は2万8836人で5.7%増えた。北上や花巻など内陸の安定所で、機械器具といった製造業の求人が増えた。


 福島は8安定所のうち、須賀川を除く7カ所で1倍を超えた。最高は相双の2.08倍。医療・福祉、サービス業で新規求人が増えた。


 倍率が過去最高となった青森は、小売業、医療・福祉で新規求人が堅調だった。青森労働局は「新規の求人はやや減ったが、それ以上に求職者が減っている」と話した。

 

■4月の宮城県内の有効求人倍率は、医療や福祉分野の求人が増えたことなどから1.30倍と、3か月ぶりに前の月を上回りました。
宮城労働局によりますと先月の時点で
▼県内で仕事を求めている人は4万5968人、
▼企業からの求人は5万4714人でした。
この結果、仕事を求めている人1人に対し企業から何人の求人があるかを示す先月の有効求人倍率は季節による変動を除いて前の月を0.02ポイント上回る1.30倍でした。

有効求人倍率が前の月を上回るのは3か月ぶりで、引き続き1倍を超えてバブル期並みの高い水準となっています。

これは仙台市内などで高齢者福祉施設の開業が相次いでいることから医療・福祉分野の求人が前の年の同じ時期に比べて11.6%増えていることなどが背景にあり、幅広い業種で人手不足の状態が続いています。

地域別にみますと▼石巻地区が1.62倍、▼大和地区が1.58倍、▼気仙沼地区が1.39倍、▼仙台地区が1.29倍などと沿岸部や仙台市を中心に高い水準となっている一方、▼大河原地区で0.58倍、▼迫地区で0.70倍などとなっています。

宮城労働局は、「県内の雇用情勢は一部の地区で厳しさが見られるものの引き続き堅調に推移し、今後も有効求人倍率は高い水準で推移するだろう」と話しています。