みちのくより愛をこめて 0007

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「オカエリ夏祭りin小高2015」で「コスプレ盆踊り」を開く南相馬市にて

850人が復興盛り上げ 初開催、南相馬で「コスプレ盆踊り」
 

 アニメ制作会社福島ガイナックス(三春町)と、福島県南相馬市で共同オフィスを運営する小高ワーカーズベースなどは23日、東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示解除準備区域の同市小高区で「オカエリ夏祭りin小高2015」を開き、地元住民や県内外からアニメファンなど約850人でにぎわった。

  来年4月の避難指示解除を目標とする同区を盛り上げようと、初めて開催。メインの「コスプレ盆踊り」では、思い思いの衣装に身を包んだ参加者らが踊りの輪を広げた。また、コスプレコンテストやアニメソングのど自慢、声優のトークショーなどが行われた。

首都圏から仲間と参加した大学院生牛山絵美子さん(26)は「初めて被災地を訪れたが、まだまだ復旧・復興が進んでいない面があることを肌で感じた。こういう機会を通じて、(被災地の現状を)発信していくことが大事だと思った」と話した。


★南相馬市(みなみそうまし)は、日本の太平洋沿岸北部、福島県に所在する市である。


2011年(平成23年)3月11日14時46分18秒、マグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震が発生し、南相馬市は小高区と鹿島区で震度6弱、原町区本町と原町区三島町で震度5弱を観測した。

さらにこの地殻変動が引き起こした津波が海岸線から約2km付近までの地域を呑み込み、壊滅させた。 小高区塚原字沼在住の自然環境調査員の目撃証言によれば、特に津波の第3波は大きく、海岸線に設けられた高さ十数メートルの防潮林を越えたという (なお、ごく一部の例外として屋敷林が住家[屋敷、母屋]を守った)。
 原町火力発電所も津波の直撃を受け、死者1人、火災の発生(14日に発生)、機器損壊、8万トン級の石炭船の沈没等、多大な被害を受けた

3月26日:桜井勝延市長が、動画投稿サイトYouTubeを公式情報の発信源として活用し、生活物資が足りない被災地の窮状を「兵糧攻め状態だ」と、英語字幕付きで世界に訴えた。

福島第一原子力発電所事故(東京電力)の放射能漏れによって屋内退避区域に指定された同市には食料・燃料等の救援物資が満足に届かず、政府や東京電力からの連絡・情報も不足しているとのことであり、この動画は世界からの反響を得た(4月21日時点で再生回数35万回を超えた)。
3月29日:この時点で南相馬市は、死者301人、行方不明者約1,180人、破壊された世帯約1,800。
4月7日:桜井勝延市長、YouTubeで市民向けに情報発信。
4月9日:この時点で、死者403人、行方不明者1,071人、避難者279人。
4月21日:アメリカのニュース雑誌『タイム』(ニューヨーク・タイムズ)が、2011年版「タイム100(世界で最も影響力のある100人)」の一人に、先の原子力事故への日本政府の対応を動画投稿サイト上で批判し、世界に広く支援を訴えた南相馬市長・桜井勝延を挙げた(日本人としては他に、宮城県南三陸町で患者の避難や治療に滅私の姿勢で尽力した内科医・菅野武を挙げている)。
5月1- 2日:伝統行事「相馬野馬追」のために飼育されている馬28頭を、福島第一原発より20km圏(警戒区域)内から避難させる(特例措置であり、警戒区域内の家畜の移動は本来許可されない)。
6月1日:警戒区域内(福島第一原発より20km圏内)で、避難住民所有の自動車の各自持ち出しが、「全行程2時間以内」との制限つきで許可され、対象9市町村の第1弾として南相馬市民38人と川内村民21人が放射線防護服を着用して地域に入る。
7月20日:被災者向けの情報提供を主眼とした地上デジタルテレビ放送の実験試験局「南相馬チャンネル」が開局。

2013年(平成25年)
2月21日 南相馬チャンネルが地上一般放送局に移行した