みちのくより愛をこめて 0007

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福島県浪江町の居住制限区域にある酒田地区で13日稲刈り、震災後初めての販売を目指す

東京電力福島第1原発事故に伴い、全町避難が続く浪江町の居住制限区域にある酒田地区で13日、「試験栽培」したコメの稲刈りが行われ、地元農家のほか、町や国の関係者らが黄金色に実った稲を刈り取った。

 同地区では昨年、4年ぶりにコメの試験栽培を実施したが、今年は全袋検査して販売するための「実証栽培」と、請戸川の河川水を利用した栽培で安全性などを確かめる「試験栽培」を行った。

 同地区は作付再開準備区域となっており、全量全袋検査を実施し、収穫したコメが食品の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を下回れば出荷や試食が可能になる。今後の検査結果などを踏まえ、震災後初めての販売を目指す。

 稲刈りには馬場有町長など約30人が参加。参加者は鎌や機械を使って収穫作業に取り組んだ。コメを育てた同町の住人さんは「きちんと検査して、消費者に納得してもらうレベルになるかどうかが重要だ」と話した。


★浪江町
浪江町(なみえまち)は、日本の福島県浜通り北部にある町。双葉郡(1896年以前は標葉郡)に属する。

町内東部の請戸漁港 は、県内最東端にあたる。

2011年(平成23年)3月11日、東日本大震災で被災。被害の一つとして発生した福島第一原子力発電所事故の影響を受けて、同月15日以降、仮役場が同県内の二本松市に設置され、多くの住民が移動・避難した(避難民と避難所は他にも散在)。


面積
223.14 km²

総人口
18,265人
(推計人口、2015年5月1日)

人口密度
81.9人/km²

隣接する自治体
南相馬市 :北部で幅広く隣接。
相馬郡 飯舘村 :北部で隣接(南相馬市の西)。
伊達郡 川俣町 :北西部で一部隣接(飯舘村の西)。
二本松市 :西部でごく一部隣接(川俣町の西)。
田村市 :西部で一部隣接(二本松市の南)。
同郡内(双葉郡内) 葛尾村 :西部で幅広く隣接(田村市の東)。
双葉町 :南部で幅広く隣接。
大熊町 :南部で一部隣接。


震災以降
2011年(平成23年)3月11日:マグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震が発生し、浪江町は幾世橋地区で震度6強を観測した。さらにこの地震が引き起こした大津波によって町の沿岸部は壊滅的被害を受けた。

加えて、隣接する大熊町域で福島第一原子力発電所事故が発生し、以後、放射能漏れによって多大で長期的な影響を受けることとなった。

3月12日:国の避難指示が原発から10キロ圏に拡大した事を受け、町の災害対策本部は該当地域の住民を町内の津島地区へ避難させる事を決めた。浪江町津島地区は東京電力福島第一原発から北西へ25キロの地点にある。

人口1400人ほどの津島地区は約8000人の町民であふれた。
3月14日:原子力事故(cf. 第1週)による放射性物質漏洩が深刻化し、同日午前に原発からの距離が半径10km圏内の全域(請戸地区等)、同日午後には浪江町東部全域が含まれる半径20km圏内の全域に避難指示が公示される。

これを受け、二本松市役所東和支所[注 3]内に仮役場(浪江町役場二本松事務所)が設置され、翌15日以降、約8千人が移動・避難した(避難住民と避難場所は他にも散在)。

3月24日:二本松市コミュニティバスが運行(福島交通津島線の代替運行)を再開。
4月1日:馬場有(ばば たもつ)町長らがYouTubeにて町民に声明を出す。
4月9日:この時点で、死者1人、行方不明者185人。
4月11日:原発より半径30km圏内にある地域(西部の大部分)が計画的避難区域に指定され、半径30km圏外にある地域(西部の一部)は緊急時避難準備区域に指定される。
4月14日:放射線量が低下したとして、原発より半径10km圏内の一部(浪江町では請戸地区)で福島県警による行方不明者の大規模捜索が始まる(約300人動員。
4月22日:原発より半径20km圏内が警戒区域に指定される。
4月24日:『ザ!鉄腕!DASH!!』が番組内でDASH村の所在地域(福島原発より半径20-30km圏内の西部某所)と被災状況等を公表する。

2013年(平成25年)4月1日:避難区域が再編される。(町の山間部などが帰還困難区域に指定される)