みちのくより愛をこめて 0007

東日本大震災の復興・再生を祈願して東北のニュースや浮世の話題等をお届けしています。

JR常磐線の相馬(福島県相馬市)-浜吉田(宮城県亘理町)の約22.6キロについて、JR東日本が2016年12月末に運転を再開予定

 東日本大震災で被災したJR常磐線の相馬(福島県相馬市)-浜吉田(宮城県亘理町)の約22.6キロについて、JR東日本が2016年12月末に運転を再開させる方針を固めたことが24日、分かった。当初は17年春としていた。ルートの内陸移設工事が順調なことから、前倒しが可能と判断した。

 仙台圏と相馬地方を結ぶ鉄路が再開することで、沿岸被災地の復興の加速化が期待される。
 JR東は昨年5月、同区間のうち、駒ケ嶺(福島県新地町)-浜吉田の14.6キロの線路移設に着手。新地(同)坂元(宮城県山元町)山下(同)の3駅を最大で1.1キロ内陸に移す。移設区間の4割強は高架式となる。

 移設の土木工事はほぼ終了し、今後は線路敷設や電気工事などに取り掛かる。関係者によると、用地買収がスムーズに運んだことが工事期間短縮の要因という。

 その他の運休区間について、JR東は南相馬市の小高-原ノ町を16年春、浪江(福島県浪江町)-小高を17年3月、竜田(同県楢葉町)-富岡(同県富岡町)を18年3月までに運転再開させる計画。富岡-浪江は未定としている。


★常磐線(じょうばんせん)は、東京都荒川区の日暮里駅から千葉県北西部、茨城県、福島県の太平洋側を経由して宮城県岩沼市の岩沼駅までを結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線(幹線)である。

列車運行上の常磐線は、東北本線区間である上野駅 - 日暮里駅および岩沼駅 - 仙台駅間を含めた、東京都台東区の上野駅から宮城県仙台市青葉区の仙台駅までである。

また、通常運転系統上の「常磐線」は、中距離列車や特急列車などの列車系統のみを指し、取手駅以南の複々線区間を運転する電車系統の快速電車・各駅停車とは区別される。本記事での運転系統としての記述は主に前者について取り上げる。

特急・中距離列車と快速電車は、一部が上野東京ラインを経由して東海道本線(以下、特に必要がない限り東海道線と記す)品川駅まで乗り入れる。なお、本記事では上野駅 - 東京駅 - 品川駅間について、常磐線内に方向に合わせて品川行きを「上り」、品川発を「下り」と記述する。上野東京ラインの運行が開始された2015年3月14日のダイヤ改正以降は、品川駅から仙台駅間を常磐線と称する場合もある。

2011年に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)による被害と、それに起因した福島第一原子力発電所事故による帰還困難区域(事故発生当初は警戒区域)設定のため、竜田駅 - 原ノ町駅間および相馬駅 - 浜吉田駅間が運行休止となっている。相馬駅 - 浜吉田駅間では2017年春(2016年秋に前倒し調整中)の運行再開を目処に復旧工事が行われている。


起終点
起点:日暮里駅
終点:岩沼駅

駅数80駅

運営


開業1889年1月16日

所有者
水戸鉄道→NipponRyLogo.svg 日本鉄道→National Railway Symbol of Japan.png 鉄道作業局→帝国鉄道庁→鉄道院→鉄道省→運輸通信省→運輸省→
Japanese National Railway logo.svg 日本国有鉄道(国鉄)→
JR logo (east).svg 東日本旅客鉄道(JR東日本)
(第1種鉄道事業者)

運営者
東日本旅客鉄道(全線 第1種鉄道事業者)
日本貨物鉄道(日暮里 - 三河島間を除く全線 第2種鉄道事業者)

使用車両
運行車両を参照

路線諸元


路線総延長
343.1 km (213.2 mi) (日暮里 - 岩沼間)
5.7 km (3.5 mi) (三河島 - 隅田川 - 南千住間)
1.6 km (1 mi) (三河島 - 田端間)

軌間1,067 mm (3 ft 6 in)

電化
直流1,500 V(日暮里 - 取手間),
交流20,000 V・50Hz(藤代 - 岩沼間),
いずれも架空電車線方式

運行速度 最高130km/h

東京から仙台までを、水戸・いわき・相馬など太平洋沿岸地域を経由して結ぶ路線である。首都圏と沿線各都市を結ぶ特急列車や、日本貨物鉄道(JR貨物)による貨物列車が運行されている。また首都圏側では東京への通勤輸送の役割も担う。綾瀬駅 - 取手駅間は急行線(快速線)と緩行線の線路別複々線となっており、緩急分離運転を実施している(運転行態については後述)。

全線が電化されているが、茨城県石岡市柿岡にある「気象庁地磁気観測所」への影響を考慮して、上野駅から取手駅までは直流、藤代駅より北はすべて交流でそれぞれ電化され、取手駅と藤代駅の間にデッドセクションが設けられている。

名称の由来

名称については、令制国の常陸(ひたち)と磐城(いわき)の頭文字を合わせたものである(常磐自動車道も同様)。なお、磐城国は明治令制国(戊辰戦争後の令制国)である。

この経緯に由来して、茨城県と福島県浜通りの県境に当たる勿来近辺(北茨城市からいわき市の南半分)は「常磐地区」と呼ばれることもある。また、1954年から1966年のいわき市成立までは、湯本温泉周辺を中心とする常磐市(じょうばんし)が存在していた。また、水戸市では常磐町・常磐大学・常磐神社といった、同じ字で「ときわ」と読む地名や施設なども存在する。

「ときわ」は、常磐線でもかつて急行列車の愛称として使用され、特急「ひたち」への統一後も茨城県北部から福島県浜通りの沿線の観光キャンペーンや茨城県内に有効なフリーきっぷの名称として「ときわ路」が使用されている。なお、列車愛称の「ときわ」は2015年3月14日のダイヤ改正で特急列車として復活するが、大半は以前の急行同様茨城県内発着の列車となる。

常磐線の旧国名と駅の関係は次の通りである。
常陸:茨城県・佐貫駅 - 同・大津港駅 (133.2km)
磐城:福島県・勿来駅 - 宮城県・逢隈駅 (154.6km)

※参考

武蔵:東京都・上野駅 - 同・金町駅 (14.6km)

下総:千葉県・松戸駅 - 茨城県・藤代駅 (27.7km)