みちのくより愛をこめて 0007

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マイナンバーの通知カード 福島、いわき、会津若松の各市には11月末時点で計約1万2900通が返送 市民の協力もお願い

マイナンバーの通知カードが入った簡易書留が、受取人不在などで手渡しできず郵便局に保管された後、差出人の市町村へ返送されるケースが県内で相次いでいることが2日、分かった。福島、いわき、会津若松の各市には11月末時点で計約1万2900通が返送された。各市は管理場所を設けたり、受け取りを促す通知を出したりするなどの業務に追われている。東京電力福島第1原発事故により住民が県内外に避難している町村ではより対応が難しく、浪江町では「確実に本人に届ける手法を考えなければいけない」と、対応に苦慮している。

 政府が来年1月のマイナンバー制度運用開始に合わせ発送した通知カード入り簡易書留は、受取人不在などの場合、再配達されないものは郵便局に1週間保管される。受け取りがないと市町村に返送され、役所で住民が受け取る。

 福島市の通知カードを配達する福島中央郵便局の窓口は連日、不在票を手にした市民で混雑している。同局によると、市役所に返送後、受け取りのため同局を訪れる人もいるという。

 同市には11月30日現在、約4500通が返送された。市は市政だよりやホームページで受け取りを促す。6、12の両日午前9時~午後5時には受け取りのための臨時窓口を設け対応する。

 いわき市では11月30日時点で4380通が返送された。返送されたカードは鍵付きロッカーで保管されており、市は「返送理由を把握した上で、通知を送り窓口に取りに来てもらえるよう対応する」としている。

 会津若松市の同日現在の返送数は約4000通。市担当者は「最終的には約5000通が戻ってくるのでは」と予想する。国からは「確実に届けるように」という以外具体的な指示がないといい、受け取りについて「市民の協力もお願いしたい」と話している。

 

 

■マイナンバーを記載した通知カード。総務省は、30日までに、初回の配達を終えたいとしていたが、全体の9%、およそ510万通の配達が12月にずれ込むことになっている。
一方で、各自治体には、住民に届かなかった通知カードが戻ってきていて、対応に追われている。


マイナンバーの通知カードは、簡易書留で配達されるが、全国の自治体には、宛先不明のものや、郵便局で1週間の保管期限を過ぎたものが返送されるケースが相次いでいる。


世帯数4万7,000の千葉・鎌ケ谷市でも、4,400通が住民に届けられず、戻ってきた。
市役所では、通知カードが市役所に保管されていることを知らせるため、はがきを出すなどして対応し、窓口に、住民が1日80人ほど通知カードを取りに来ている。


マイナンバーを取りに来た人は「気がついたら、保管期限を過ぎていたので、市役所に取りに来てくださいという通知が来ていたので、それで今取りに来ました」と話した。
鎌ケ谷市役所の担当者は「確実に皆様のお手元に届くように、考えております」と話した。


総務省では、郵便局からの不在連絡票や自治体からの保管通知などを受け取った場合には、速やかに通知カードを受け取るよう、呼びかけている。