みちのくより愛をこめて 0007

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秘湯部門で、高湯温泉(福島市)が初の1位、湯野上温泉(下郷町)が2位に選ばれたる 人気温泉地ランキング2016

リクルートライフスタイル(東京)は8日、旅行専門雑誌「じゃらん」のインターネット版「じゃらんnet」の会員、利用者を対象にした人気温泉地ランキング2016を発表、全国温泉地満足度ランキングの秘湯部門で、高湯温泉(福島市)が初の1位、湯野上温泉(下郷町)が2位に選ばれた。5位にも表磐梯温泉(猪苗代町)が入るなど、震災、原発事故からの復興を目指す本県観光の大きな追い風になりそうだ。

 ランキングは全国331の温泉地が対象で、各温泉地を訪問した1万2062人から回答があった。秘湯部門は、回答者(訪問者)が50人以上100人未満だった温泉地が対象。「とても満足」「やや満足」と答えた人の割合で順位付けしており、高湯温泉は満足度92.6%、湯野上温泉は92.3%、表磐梯温泉は88.0%と上位を占めた。一方、総合満足度ランキングでも、高湯温泉は5位、湯野上温泉は9位に入った。1位は万座温泉(群馬県)だった。 

 「地道な努力」誇り 喜び"湧く"関係者

 秘湯部門満足度ランキングで1位に輝いた高湯温泉。高湯温泉観光協会の遠藤淳一会長(60)は「日々のおもてなしが結果に結び付いた。各旅館の地道な努力のおかげで誇りに思う」と「高湯」のブランド力の向上に期待する。毎月のように同温泉に通っているという福島市の主婦斎藤主(つかさ)さん(71)は「全国各地の温泉を巡っているが、高湯が一番」と"日本一"の称号に太鼓判を押した。

 2位となった湯野上温泉は「塔のへつり」で有名な大川渓谷沿いにある。旅館・民宿はいずれも小規模で家族経営が多く、湯野上温泉観光協会の星裕明会長(53)は「アットホームな雰囲気と家庭的で温かみのあるサービスが宿泊客に喜ばれたのでは」と分析。「地域住民と一体となって盛り上げ、温泉街の再生を軌道に乗せたい」と意気込む。

 また、5位に入った表磐梯温泉で静楓亭を営む荒井謙一社長(59)は「冷めにくく、アトピーにも優しい泉質。最近は近畿や中京圏から訪れるお客さまも増えている。ランクインはありがたい」と喜んだ。

 

★高湯温泉

★高湯温泉(たかゆおんせん)は、福島県福島市町庭坂(旧国陸奥国、明治以降は岩代国)、標高750mに位置する温泉。

概要

福島市郊外西部(吾妻地域)の吾妻山連峰の中腹に位置する温泉街。400年以上の歴史を有し、薬効成分が高い全国有数の高濃度硫黄泉かけ流し湯が楽しめる場所として有名である。

福島の観光名勝で国立公園にも指定を受けている浄土平および吾妻小富士へ通ずる観光道路磐梯吾妻スカイライン入口に温泉街が所在している。そのため山岳観光を楽しむ前後、気軽に立ち寄れる癒しスポットとして重宝されている。高湯温泉郷には10軒の旅館が点在し、温泉街の脇には阿武隈川支流の須川が流れている。山形の白布温泉や蔵王温泉と並んで奥羽三高湯と称される。

泉質

全国有数の硫黄成分濃度の高さで知られ、全国の硫黄泉を調査した海軍病院の神林博士は「高湯の湯は全国一の有効温泉」と評価した。
酸性-含硫黄-アルミニウム・カルシウム-硫酸塩泉(硫化水素型)など

 

◇特色:泉質は酸性・含硫黄(硫黄泉) <温度>42℃~51℃ 《 効 用 》にきび、しもやけ、やけど、きりきず、婦人病、不妊症、水虫、あせも、胃腸病、アトピー性皮膚炎等。高湯では、自然湧出の源泉が10ヶ所ほどあり、各旅館では落差により引き湯し、そのまま湯船より溢れさせている、掛け流し方式。

歴史
天文年間(1532年-1555年)温泉が発見される。
慶長年間(1596年-1615年)湯治場として広く知られる。温泉が用いられるようになったのは、郷土史研究家によれば1607年であるという。
1933年 - 海軍病院の神林博士に「高湯の湯は全国一の有効温泉」と評価される。
1999年4月20日 - 福島市内の土湯温泉と共に国民保養温泉地に指定される。