福島県金山町温泉保養施設「せせらぎ荘」が熊本県特産の馬肉など地場産品を販売し、被災地熊本の復興支援
老朽化に伴う福島県金山町温泉保養施設「せせらぎ荘」の建て替え工事が完了し、天然炭酸温泉が楽しめる日帰り入浴施設に生まれ変わった。9月21日、現地で完成披露会が開かれた。
新たに天然炭酸温泉の源泉の1つ「大黒湯」を引き込み、施設の目玉とした。湯温は38度程度でぬるめとなっている。これまで使っていた玉梨温泉の浴槽も同じ浴室内にある。館内では天然炭酸水や奥会津金山赤カボチャを使った加工品などを販売する。施設の指定管理者が熊本県の企業という縁で同県の特産品も扱う。
今年9月にリニューアルオープンした金山町温泉保養施設「せせらぎ荘」は指定管理者が熊本市の企業という縁で熊本県特産の馬肉など地場産品を販売し、被災地の復興支援に取り組んでいる。
来年度からは九州で奥会津の魅力を発信する企画が動きだす。福島と熊本-。大地震の被災地同士が手を取り合いながら地域活性化を進めている。
「町特産の炭酸水はいかがですか。熊本の馬肉もありますよ」。入浴客を出迎えた「せせらぎ荘」の指定管理者・グッドスタッフ東京営業本部所長で施設責任者の一人の岩田勝也さん(44)は販売する商品を一つ一つPRした。
施設内の食堂では会津と熊本の馬刺しの食べ比べができる。お土産コーナーには熊本県の人気キャラクター「くまモン」のグッズなど商品約20点を取りそろえている。食堂では町内の沼沢湖に生息するヒメマスを使った料理などが味わえる。
「せせらぎ荘」の特徴の天然炭酸温泉は希少で人気が高い泉質の一つ。入浴客は9月25日のオープンから1カ月間で約3300人に上った。想定の2倍以上で町外の利用者が7割弱を占める。町産業課の伊藤敬商工観光係長(42)も「町外の人が多く地域活性化につながっている。予想を上回る人気ぶり」と驚く。
岩田所長は「金山町は豪雨災害の影響も受け、復興は道半ば。何か力になりたい」。日に日に思いを強くしている。
今後は同社が管理する北九州の道の駅や温泉施設で使える共通割引券を作り、天然炭酸温泉が売りの、せせらぎ荘をPRする。全国でも珍しい天然炭酸温泉が町内に点在していることを知ってもらい、誘客につなげる。
同社が運営に携わる花火大会など各種イベントで町特産のヒメマスや奥会津金山赤カボチャなどの物販を展開する。JR只見線の全線復旧を応援する企画も合わせて実施する予定だ。
岩田所長は「温泉ファンは珍しい泉質を求めて各地を巡るので遠く離れた九州からでもPR効果は十分ある。指定管理者事業で結ばれた金山との縁を大事にしていきたい」と話している。
★せせらぎ荘
金山町温泉保養施設「せせらぎ荘」は、金山町住民の保養と健康増進を図ることを目的に100%源泉かけ流しの炭酸温泉も楽しめる日帰り温泉施設として平成28年9月25日にリニューアルオープンオープンしました。
入浴料金(税込)
町内の方
中学生以上 300円
小学生 200円
町外の方
中学生以上 500円
小学生 300円
温泉
100%源泉かけ流しの天然炭酸温泉と泉質の異なる2種類の温泉を楽しめます。
◎天然炭酸温泉(大黒湯)
泉質名
含二酸化炭素-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩温泉
源泉温度
36.8℃
一般適応症
神経痛・筋肉痛・関節、筋肉のこわばり・うちみ・くじき・冷え性・胃腸機能低下・高血圧・高コレステロール症・糖尿病・喘息・肺気腫・疾病・ストレス性の諸症状・病後回復期・疲労回復・健康増進
泉質別適応症
きりきず・うつ状態・皮膚乾燥症・自律神経不安定症
◎玉梨温泉(温泉保養施設せせらぎ荘、玉梨温泉共同浴場)
泉質名
ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩温泉
源泉温度
45.9℃
一般適応症
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔痴・冷え性・病後回復期・疲労回復期・疲労・健康増進
泉質別適応症
きりきず・やけど・慢性皮膚病・動脈硬化症・慢性婦人病・虚弱児童
食事処
メニュー(平成28年9月25日時点)
◎ご飯物
姫マス塩焼き定食 1,200円
煮魚定食(サバorブリ) 800円
牛丼 700円
味噌豚定食 800円
カツ丼 700円
から揚げ定食 800円
カレーライス 650円
カツカレーライス 800円
おにぎりセット 300円
◎麺類
肉うどん 650円
肉そば 650円
丸天うどん 600円
丸天そば 600円
熊本とんこつラーメン 700円
しょうゆラーメン 650円
◎一品料理
たこやき 350円
から揚 300円
ポテト 300円
◎お弁当
幕の内弁当 1,000円~
お食事会、法事、祝席、宴会は可能(要電話予約)
休憩施設
2階には無料の休憩所があり、有料のマッサージチェアも備えてます。
特産品売り場
奥会津金山天然炭酸の水や奥会津金山赤かぼちゃを使った加工品をはじめとする金山町の特産品や熊本県の特産品を販売しています。
定休日:無休
食事:食堂あり、宴会もできます。
駐車場:22台
交通:只見線・会津川口駅からバスで20分 / 磐越道・会津坂下I/Cより50分
お問い合わせ先
金山町温泉保養施設「せせらぎ荘」
〒968-0014
福島県大沼郡金山町大字玉梨字新板2049-1
TEL : 0241-54-2830 / FAX : 0241-54-2440
★金山町
金山町(かねやままち)は、福島県大沼郡にある町。
歴史
1955年 - 沼沢村、川口村、本名村、横田村 が合併し、金山村が成立。
1958年 - 町制施行により金山町となる。
面積293.92 km²
総人口2,157人
(推計人口、2016年6月1日)
人口密度7.34人/km²
隣接自治体
大沼郡三島町、昭和村、
南会津郡只見町、耶麻郡西会津町、
河沼郡柳津町
新潟県東蒲原郡阿賀町
町の木桐
町の花こぶし
村の鳥かっこう
●名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]
会津川口温泉(平成23年7月新潟・福島豪雨による設備故障で休業中。復旧見込みなし)
大塩温泉
大塩炭酸泉
滝沢温泉(現在共同浴場はない)
玉梨温泉
沼沢温泉
橋立温泉(現在共同浴場はない)
湯倉温泉
妖精美術館
沼沢湖