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みちのくより愛をこめて 0007

東日本大震災の復興・再生を祈願して東北のニュースや浮世の話題等をお届けしています。

今冬の東北は、例年より早くインフルエンザやノロウイルスが原因とみられる感染性胃腸炎の流行兆し

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今冬2016年-2017年の東北は、例年より早くインフルエンザやノロウイルスが原因とみられる感染性胃腸炎の流行が始まりそうだ。既に複数の学校が学級・学校閉鎖の措置を取っており、石巻市では幼稚園と小学校で計210人が感染性胃腸炎に集団感染した。医療機関は感染予防の徹底を呼び掛けている。

 岩手県では1医療機関当たりのインフルエンザ患者数(7~13日)が1.54人で、流行開始の目安となる1.0人を突破した。学級・学校閉鎖は盛岡、宮古、奥州各市に広がっている。
 県は16日、現方式で患者数を集計するようになった1999年以降で最も早く「インフルエンザの流行期に入った」と発表した。

 仙台市太白区は、11月第1週に1医療機関当たりの患者数が急増して3.10人を記録。瞬く間に流行し、翌週には若林区を除く市内4区で1.0人を超えた。

 山形県では10月、最上地域の小学校など3件の集団感染が報告されている。秋田県も「今年は流行の始まりが早い傾向にある」(健康推進課)と警戒する。

 東北大病院総合感染症科の具芳明講師は「今季はインフルエンザの流行開始と予防接種の時期が重なり、接種しても抗体ができないうちに感染する可能性がある」と指摘する。

 仙台市はノロウイルスの集団感染も増加傾向だ。9~11月に報告のあった10人以上の感染例は27件で、前年同期(7件)の3.8倍。泉区の幼稚園では101人が集団感染した。

 宮城野区の永井小児科医院によると、感染性胃腸炎で脱水症状を起こした患者が先週以降、急増している。永井幸夫院長は「保育所や幼稚園、家庭内で感染し、患者が爆発的に増えている」と話す。
 青森県では黒石市中郷小が集団感染で学校閉鎖を実施した。

 宮城県疾病・感染症対策室は「手洗いをこまめにし、タオルは共有しない。回復したように見えても1カ月程度はウイルスが排せつされるので十分注意してほしい」と呼び掛ける。

■東北でも流行の兆しをみせるインフルエンザや感染性胃腸炎など感染症対策を流通各社が強化している。

ドラッグストアなどではマスクや消毒液の在庫管理を徹底、欠品回避へ全力をあげる。今年はノロウイルスの集団食中毒が全国的な問題となり、消費者も神経をとがらせる。東北の各自治体も迅速で正確な情報提供に努める構えだ。

 岩手県が地盤の薬王堂では消毒関連商品が売れている。売上高は前年同期を数%上回る程度だが、アルコール消毒液や弱酸性せっけんなどを求める客が増加。二戸や久慈など県北でインフルエンザが流行し始め、「今後は盛岡などでマスクの需要が高まりそう」とみる。店内の目立つ位置に関連商品を並べ客のニーズにこたえている。

 キリンビバレッジは消費者の予防意識にうまく訴えた。21日に「からだまもるみず。プラズマ乳酸菌の水」(税抜きの希望小売価格105~120円)を投入。インフルエンザの予防効果が期待できる乳酸菌「プラズマ乳酸菌」を使ったのが売りで、東北では販売目標の1.5倍に達する勢いをみせる。全国でもとりわけ好調という。

 西友は東北21店で微小粒子状物質「PM2.5」の対策商品を並べた売り場を特設した。マスクや布団クリーナー、空気清浄機などを集めた。「風邪や花粉症の対策にもなるので早めに売り場をつくった」とする。生活用品製造卸のアイリスオーヤマ(仙台市)は香りが楽しめるマスクなどの在庫管理を徹底し「需要急増に備える」。

 

インフルエンザは例年12月から翌年3月までが流行期。しかしすでに宮城、山形、福島は全県で注意報を出すレベルに達した。

 

他の県も「今が大事」(岩手)と県内の実情把握に注力している。一方、ノロウイルスの警戒水域も上がっている。警報を発令した宮城は「今年は危機感がある」(感染症対策班)とし、県民への注意喚起を徹底している


※インフルエンザ&ノロウイルスの予防と対策

インフルエンザの感染を防ぐには
①こまめな手洗い
②咳・エチケット
③予防接種-が3大柱。

帰宅時の手洗い・うがいは当然ですが、つばや鼻水が手についたら石鹸で丁寧に洗い流して下さい。咳で1.5㍍、くしゃみで3㍍ウイルスを含むしぶきが飛散すると言われます。咳・くしゃみのある方はマスクをし、咳・くしゃみが出そうになったら腕で口と鼻を押さえて下さい。

それが感染を広げないエチケットです。病院に行くときも勿論マスク励行です。予防接種はワクチンの効果が出るのが接種後約2週間かかるので流行前にして下さい。卵アレルギーや重症疾患にかかっている人、過去にけいれん・免疫不全、気管支喘息のある人は接種に注意が必要で医師の指示を受けて下さい。

冬の感染症で重要視されるのがノロウイルス。一般には牡蠣などの2枚貝を原因とする食中毒として知られますが、最近は感染者の吐いた物や排泄物に触れた手を介してウイルスが食べ物や食器などに付着し間接的に感染する感染症として注目されています。


ノロウイルスの特徴は感染力が強いこと。お風呂や僅かな量の便が衣類に付着しただけで感染の原因になることもあります。熱や乾燥に強くアルコールに抵抗性を示します。

ノロウイルスの潜伏期間は1~2日。症状は嘔吐、下痢、人によっては発熱、腹痛を伴いますが、3日ほどで回復します。


高齢者や乳幼児の場合は吐物を気管につまらせたり、下痢による脱水がひどいこともあります。治療薬が無く、水分補給で脱水症状を防ぐことが大事です。安易に下痢止めを飲むと病気回復を遅らせる原因にもなりかねないので注意が必要です。

ノロウイルスは排泄期間が少なくて1週間ですが、人から排泄された後も環境になじみ、感染力を持ち続けるため消毒方法を誤ると感染を広げることもあります。

オムツはビニール袋に入れて密閉、洗濯物は、汚物を流水でしっかり流し、加熱(85度以上10分)かハイターで消毒すること。排泄物は手袋、マスク、エプロンを着用して乾燥する前に処理し吐物や便がついた床などはハイター(0.1~0.5%に薄める)で10分以上消毒して下さい。

また食事前には必ず手を洗い、お風呂は湯に入る前に体を良く洗い、症状がある時は入浴を控えるか、最後に入るか、シャワーだけ。掃除も水道の蛇口やドアノブはこまめに消毒するなど感染を広げないようにしたいものです。