みちのくより愛をこめて 0007

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JR東日本が常磐線の竜田―富岡間(6.9キロ)の運行を10月21日に再開すると発表

JR東日本常磐線の竜田―富岡間(6.9キロ)の運行を10月21日に再開すると発表
 
JR東日本は19日、東日本大震災東京電力福島第1原発事故の影響で運転を見合わせている常磐線の竜田―富岡間(6.9キロ)の運行を10月21日に再開すると発表した。
 
 9月14日から試運転を行い、各設備の動作などを確認する。常磐線で残る不通区間は富岡―浪江間(20.8キロ)のみとなり、JRは2019年度末までに再開させる方針だ。

 水戸支社によると、運行するのは普通列車上下各11本で、運行時刻は9月20日に発表予定。

 富岡―浪江間については、竜田―富岡間の再開に合わせ代行バスを1日4本から11本に増便し乗客の利便性を向上させる。復旧事業費は約40億円。
 
JR常磐線竜田―富岡駅間の運行再開が10月21日に決まり、富岡町の宮本皓一町長は「町の復興、再生に弾みがつき、帰還を検討している町民にとって大きな判断材料の一つになる。JRには引き続き、常磐線全線開通の早期実現に向けた努力を願う」と期待した。
 楢葉町の松本幸英町長は「富岡町の復興を後押しすることになる。楢葉町の住民にとっても利便性の向上につながる。大いに歓迎している」と述べた。
 
常磐線
常磐線(じょうばんせん)は、東京都荒川区の日暮里駅から千葉県北西部、茨城県福島県の太平洋側を経由して宮城県岩沼市岩沼駅までを結ぶ東日本旅客鉄道JR東日本)の鉄道路線(幹線)である。 "本線"を名乗らないJR線の中では、最も長い路線である。
列車運行上の常磐線は、東海道本線の品川駅 - 東京駅間および東北本線の東京駅 - 上野駅 - 日暮里駅間、同線の岩沼駅 - 仙台駅間を含めた、東京都港区の品川駅から宮城県仙台市青葉区の仙台駅までである。
 
路線距離 343.7 km(日暮里 - 岩沼間)
 
東京から仙台までを、水戸・いわき・相馬など太平洋沿岸地域を経由して結ぶ路線である。首都圏と沿線各都市を結ぶ特急列車や、日本貨物鉄道JR貨物)による貨物列車も運行されている。また首都圏側では東京への通勤輸送の役割も担う。綾瀬駅 - 取手駅間は急行線(快速線)と緩行線の線路別複々線となっており、緩急分離運転を実施している。
 
全線が電化されているが、茨城県石岡市柿岡にある「気象庁地磁気観測所」の観測に影響を及ぼすため、上野駅から取手駅までは直流、藤代駅より北はすべて交流でそれぞれ電化され、取手駅藤代駅の間にデッドセクションが設けられている。
 
2011年に発生した東北地方太平洋沖地震東日本大震災)による被害と、それに起因した福島第一原子力発電所事故による帰還困難区域(事故発生当初は警戒区域)設定のため、2017年4月1日現在竜田駅 - 浪江駅間が運行休止となっており、竜田駅 - 富岡駅・浪江駅・原ノ町駅間で列車代行バスが運行されている。
 
 
◆名称の由来
名称については、令制国常陸(ひたち)と磐城(いわき)の頭文字を合わせたものである(常磐自動車道も同様)。なお、磐城国は明治令制国戊辰戦争後の令制国)である。
 
この経緯に由来して、茨城県福島県浜通りの県境に当たる勿来近辺(北茨城市からいわき市の南半分)は「常磐地区」と呼ばれることもあり、1954年から1966年のいわき市成立までは、湯本温泉周辺を中心とする常磐市(じょうばんし)が存在していた。また、水戸市では常磐町・常磐大学常磐神社といった、同じ字で「ときわ」と読む地名や施設なども存在する。
 
「ときわ」は、常磐線でもかつて急行列車の愛称として使用され、特急「ひたち」への統一後も茨城県北部から福島県浜通りの沿線の観光キャンペーンや茨城県内に有効なフリーきっぷの名称として「ときわ路」が使用されている。なお、列車愛称の「ときわ」は2015年3月14日のダイヤ改正で特急列車として復活したが、大半は以前の急行同様茨城県内発着の列車となる。
 
常磐線旧国名と駅の関係は次の通りである。
常陸茨城県佐貫駅 - 同・大津港駅 (133.2km)
磐城:福島県勿来駅 - 宮城県・逢隈駅 (154.6km)