みちのくより愛をこめて 0007

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奥州はっと軒連(のれん)会 水沢区の真城(しんじょう)小(児童280人)で、はっと給食に合わせたPR

岩手県奥州市の郷土料理「はっと」の普及に取り組む奥州はっと軒連(のれん)会は23日、奥州市水沢区の真城(しんじょう)小(児童280人)で、はっと給食に合わせたPRを行った。

 奥州はっとのキャラクター「はっとくん」が2年2組の教室に登場。児童は大喜びではっとをお代わりし、鍋はあっという間に空になった。

 同会は飲食店や食品業者などで構成。「すいとん」などとも呼ばれるはっとを、ご当地グルメとして発信しようと活動している。

 

★はっと(はっとうとも言う)は、茨城県福島県の境にある八溝山周辺から宮城県・大崎地方、岩手県・胆沢など、主に東北地方に伝わる郷土料理。

名前の由来
いくつかの由来がある。
殿様がこの料理を「ご法度」とした説
 1.小麦粉料理を好む農民が増え、米の生産を怠ることを憂えた殿様が、ご法度を発令した為。
2.第2代水戸藩徳川光圀公が大子町を訪れた際、財政改革の一環として団子汁全般を禁止した為。
3.美味しくて何杯もおかわりしてしまうため、作る事を禁止した。

起源となる料理が訛って付けられた説
 1.小麦粉で作った料理「ほうとう」から。
2.平安時代に存在した菓子の「薄飩(はっとん)」から。


主な「はっと」料理
法度汁醤油仕立ての汁物に地域ならではの食材とはっとを加えた料理で、すいとんに似ており、その土地毎に調理法が異なる。宮城県の旧登米町では、具に特産の油麩を入れる傾向がある。

岩手県・北上盆地でも似たような小麦粉料理が存在する。その名の通り、生地を引きちぎり汁に投げ入れて作られる。また、そば粉を柳の葉の形にのばしたもの(そばはっと)を野菜たっぷりの汁に投じた「柳ばっと」と言われる郷土料理もある。

づんだはっとはっとを熱湯で茹で、餅のようにづんだ、小豆餡、エゴマなどに絡める食べ方も一般的である。これらは、絡めたものの名前を採って、「づんだばっと」「小豆ばっと」などと呼ぶ(「づんだはっと」のように濁らない読み方でも呼ばれる)。

はっと鍋醤油ベースの出汁に魚介類や野菜を加え、はっとをうどんにアレンジした鍋で、岩手県の南部はっと鍋が有名。

その他
12月初旬に、宮城県登米市迫町中江中央公園(登米市役所前)において、全国のはっとに似た料理が集まる「全国はっとフェスティバル」が開催されている。
はっとを題材にした「はっとの唄」(詞・曲・唄:吉川団十郎、編曲:林建英)が存在する。

岩手県奥州市では観光誘致として「奥州はっと」と銘打ち、市内41店舗の飲食店・土産物店にてはっと料理を提供している。