福島・いわき市の「久之浜漁港」で、東日本大震災後初めて「魚まつり」
福島・いわき市の「久之浜漁港」で、東日本大震災後初めて「魚まつり」を開催した。
いわき市漁業協同組合の副組合長は「皆さんに魚を買ってもらって、食べてもらって、安心・安全、そして風評被害の払拭(ふっしょく)をPRしてもらいたい」と話した。
21日は、試験操業で取れたメヒカリやノドグロなどが、市価の3分の1程度で販売された。
また、カニ汁などの無料サービスは、行列ができるほど人気を集めた。
訪れた人は、「やっぱり取れたてだからおいしいよね」、「おいしい。だしが出てて」、「いろいろなカニが入ってるって聞いたけどね」などと話した。
いわき市の沿岸部は、福島第1原発事故の影響で、今も本格的な漁は再開できないが、試験操業の対象の魚介類は、58種類に広がっている。
漁師は「1歩ずつ進んでいくように、前向きに」と話した。
組合では、水産業の復興に向けて、2016年以降も「魚まつり」を続けることにしている。
・「この味待ってた!」 震災後初の久之浜漁港魚まつり
震災と原発事故後開催が見送られてきた「久之浜漁港魚まつり」は21日、いわき市の同漁港で震災後初めて開かれ、地域住民らが水産業の復興などを願いながら、郷土の豊かな海の幸を満喫した。
同市漁協久之浜支所魚まつり実行委員会が開く地域伝統のイベント。試験操業で水揚げされたカレイやカサゴなどの鮮魚が特別価格で販売され、アサリご飯などの郷土料理も出された。
大鍋で作られたカニ汁とシラウオ汁も無料で振る舞われた。