みちのくより愛をこめて 0007

東日本大震災の復興・再生を祈願して東北のニュースや浮世の話題等をお届けしています。

福島県富岡町の夜の森地区のソメイヨシノは愛でる人なく、切なくも美しく静かに咲きこぼれる

「夜の森の桜」住民のいない街で切なく満開

 

 東京電力福島第1原発事故で全域が避難区域にある福島県富岡町の夜の森地区のソメイヨシノが7日、満開となった。住民がいない街で、ことしも静かに咲きこぼれている。


 400本が並ぶ並木通りの大半は帰還困難区域。立ち入り可能な居住制限区域との境はバリケードで仕切られている。ことしは環境省が帰還困難区域を除染したが、町は「限定的な除染で住民の安全確保が難しい」と立ち入りを見送った。


 7日は雨模様で、除染作業の車が行き交うほかは、訪れる人は少なめ。夜の森地区から須賀川市に避難する県教職員組合職員さんは「大勢でにぎわった桜祭りが目に浮かびます。人が手入れしなくても毎年きれいに咲くんですね」と寂しそうに見上げた。

 

東京電力福島第一原発事故で全域に避難指示が出ている福島県富岡町のの森地区で、町道約2・5キロの両脇に並ぶソメイヨシノ約400本が見頃を迎えている。

 桜並木は大半が立ち入りに厳しい制限がある帰還困難区域にかかっているが、約300メートルは居住制限区域のため、日中は自由に入ることができる。

原発事故前は同県大熊町から毎年見物に訪れていたという男性(65)は、避難先の同県いわき市から足を運び、「前のようにみんなで楽しめるのはいつなのか。人は住んでいないが、桜は毎年素晴らしく咲き誇る」と感慨深げに見上げていた。

 

 桜の名所として知られた並木道だが、大部分が自由に立ち入りが出来ない帰還困難区域に指定されている。「今年こそは花見を」と同町が国に除染を要請。3月に作業は終わったが、「周辺まで除染できず、安全性が確保できない」と立ち入りは見送られた。

 日中は立ち入ることができる居住制限区域内の桜並木には、避難を続ける住民や観光客らが訪れていた。中には柵の隙間から帰還困難区域の桜を撮影する人の姿もあった。


★富岡町(とみおかまち)は、福島県双葉郡の中心にある町。

東京電力福島第二原子力発電所がある。

キャッチフレーズ「花と緑があふれる町」

平成23年(2011年)に発生した福島第一原子力発電所事故の影響により、 同年3月17日以降、仮役場を郡山市にあるビッグパレットふくしま内に設置していた。同年12月19日以降、郡山市大槻町西ノ宮に富岡町役場郡山事務所を開設し、役場機能を移転している。

総人口
14,125人
 (推計人口、2015年2月1日)

人口密度
207人/km²

沿革
明治12年(1889年)1月 - 楢葉・標葉郡役所が小浜村に置かれる。
明治22年(1889年)4月1日 - 町村制施行にともない、小浜村・小良ヶ浜村・毛萱村・上郡山村・下郡山村・仏浜村の計6ヶ村が合併して新制の楢葉郡富岡村が発足。 同時に上手岡村・本岡村・大菅村が合併して楢葉郡上岡村が成立。

明治29年(1896年)4月1日 - 楢葉郡が標葉郡と合併し、双葉郡が発足。双葉郡富岡村となる。双葉郡役所が富岡村に置かれる。
明治33年(1900年)3月1日 - 富岡村が町制施行し、富岡町となる。
昭和25年(1950年)6月1日 - 上岡村が町制施行・改称して双葉町となる。
昭和30年(1955年)3月31日 - 双葉町と合併し、現行の富岡町となる。
2011年(平成23年)3月11日 - 東日本大震災が発生。富岡町で震度6強を観測。


●名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事名所 夜ノ森公園の桜並木
夜ノ森駅のつつじ
夜ノ森つつみ公園のあやめ
宝泉寺の紅しだれ桜

旧跡 小浜代遺跡
一里塚(上郡山清水、新夜ノ森

温泉 岩井戸温泉
さくらの湯

教育
富岡町立幼稚園小中学校 富岡町立富岡第一小学校
富岡町立富岡第二小学校
富岡町立富岡第一中学校
富岡町立富岡第二中学校

福島県立富岡高等学校 - 平成18年(2006年)から、富岡第一・富岡第二・楢葉・広野の4中学校との連携型中高一貫教育を実施
福島県立富岡養護学校

※上記各校はすべて町外に避難し仮設校舎を設置している。


施設 富岡町文化交流センター学びの森(図書館、歴史民俗資料館、ホール、生涯学習館)
リフレ富岡
福島第二原子力発電所エネルギー館
グリーンフィールド富岡
合宿の里とみおか(合宿センター、総合スポーツセンター)

祭事・催事 1月:鳥小屋(赤木、王塚地区)
4月:夜ノ森桜まつり
4月:浜下がり(諏訪神社
8月:うちわ祭り
8月:麓山の火祭り
10月:浜下がり(四十八社山神社)
11月:えびす講市


その他町内施設
新福島変電所 - 夜ノ森駅西方3㎞程の地点に所在
富岡町立養護老人ホーム 東風荘 - 避難区域のため、2013年1月、郡山市菜根にて仮設施設で再開。