みちのくより愛をこめて 0007

東日本大震災の復興・再生を祈願して東北のニュースや浮世の話題等をお届けしています。

月命日の11日宮古と大船渡で行方不明者の集中捜索

東日本大震災から4年1カ月となる11日、宮古署(向田一久署長)と大船渡署(吉田良夫署長)は行方不明者の集中捜索を行った。県内ではいまだ1244人、市内では221人(4/11現在)が行方不明。署員たちは雨が降りしきる中、懸命に手がかりを探した。

 宮古署は署員28人が宮古市重茂の追切地区の海岸線を捜索。とび口やスコップを使い、身元につながる手がかりを探し求めた。ボートから箱眼鏡を使い、海中も捜索した。広島県警から同署に着任した山内峰(たかし)巡査部長(32)と石村淳志巡査長(28)は「一人でも見つけ、一日でも早く家族にお返ししたい」と作業に精を出した。

 大船渡署は大船渡市末崎町の泊里漁港付近の海岸で署員13人が捜索した。熊手やとび口で石や砂を丁寧に掘り返し、漂着物を一つ一つ手に取り確認。名前入りの帽子やしゃもじ、健康保険証などが見つかった。同署の田村大貴巡査(23)は「津波宮古市の親戚を失った無念さがある。一つでも多く手がかりを見つけたい」と力を込めた。

 ボランティアとして加わったという市内元漁師は、多くの仲間を震災で亡くしたという。「4年たってようやく気持ちが落ち着き、参加した。一人でも多く見つかってほしい」と話した。

宮古市(みやこし)は、岩手県三陸海岸に面する市。本州最東端の地である魹ヶ崎を擁する。

面積
1,259.15km²
 

総人口
55,593人
 (推計人口、2015年2月1日)

人口密度
44.2人/km²

概要
「本州最東端のまち」を掲げ、三陸沖の豊かな資源と、三陸復興国立公園浄土ヶ浜早池峰国定公園を代表とする海・山・川の豊かな自然環境を背景に、漁業と観光に力を入れている。

 相次ぐ市町村合併により広大な面積を持ち、それは琵琶湖の面積の約2倍、日本一狭い都道府県である香川県の面積の約70%ぐらいである。山間部の川井・新里地区と、北部の田老地区、旧・宮古市部に大きく分けられる。

人口は岩手県沿岸部の市町村の中で最も多いが、県庁所在地である盛岡市からは北上山地を隔てて車で2時間という地勢的不利のため、人口も経済も減退傾向にある。また老齢人口比率も30%を超えている。

2011年3月11日に発生した東日本大震災により大きな被害を受けた。市内中心部の被害はある程度抑えられたものの、田老地区を始め沿岸の集落は壊滅的被害を受けた。
名所・旧跡・観光施設、等

景勝
三陸復興国立公園の中心的な名勝(1955年指定)。
岩手県指定名勝(第1号)(1954年指定)であり、日本の白砂青松100選(1987年)、および、かおり風景100選(環境省、2001年)の選定地 でもある。
浄土ヶ浜海水浴場
魹ヶ埼灯台:本州最東端の灯台。

臼木山
潮吹穴
日出島
重茂の大ケヤキ
森の巨人たち百選に「『森林浴の森』の木」名義で選定されている。
真崎海岸
早池峰山日本百名山に選定されている。
区界高原

旧跡
崎山貝塚:縄文時代の貝塚。
横山八幡宮
黒森神社

宮古港海戦記念碑
明治2年3月25日(1869年5月6日)に起こった宮古湾海戦の記念碑。大津浪記念碑
1933年(昭和8年)の昭和三陸地震による津波の後で建てられた災害記念碑で、「此処より下に家を建てるな」との先人訓が東日本大震災津波から現地・姉吉地区の住民の命を守った。
田鎖城

観光施設・多目的施設
土産物 宮古魚菜市場

海水浴場
浄土ヶ浜海水浴場:三陸復興国立公園内の景勝地浄土ヶ浜」内にある海水浴場で、2001年(平成13年)に日本の水浴場88選(環境省)、2006年(平成18年)には「浄土ヶ浜の潮のかおり」名義で快水浴場百選(環境省)の選定地となった。
女遊戸海水浴場
真崎海岸海水浴場
蛸の浜海水浴場
藤の川海水浴場
大須賀海水浴場

展示館など 岩手県立水産科学館
宮古市北上山地民俗資料館
薬師塗漆工芸館
西塔幸子記念館
寄生木展示室(山口公民館)

浄土ヶ浜ビジターセンター
浄土ヶ浜マリンハウス
浄土ヶ浜レストハウス

他の名所・施設
がっかり島:珍地名で知られる無人島。
ラサの煙突
ラサ工業宮古工場構内にある、日本で2番目に高い煙突(高さ160m)。小山田地区にある標高90mの山上に建ち、煙突本体と併せて250mの高さを誇る。1939年(昭和14年)6月の操業開始以来、長らく宮古のランドマークである。
田老の防潮堤
田老地区の沖合いに建設された防潮堤。
 田老の防潮堤は時代を追って巨大かつ堅牢なものとなり、高さ10m・長さ2.4kmにも及ぶに至り、中国の万里の長城になぞらえて「田老万里の長城」「田老の万里の長城」などと雅称されるようになった。
海側と陸側の2重構造になっている、日本最大規模の防潮堤であったが、2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災では、地震直後に20m級の津波が押し寄せたため、海側に面した堤防の半分が崩壊した。
ラサ工業田老鉱山跡
現在は明星大学の所有地である。
祭り
宮古鮭まつり
浄土ケ浜まつり
宮古夏祭り
宮古秋祭り
川井村郷土芸能

伝統芸能
黒森神楽:国の重要無形民俗文化財(2006年3月15日指定)。
小沢獅子踊:市指定無形民俗文化財

大船渡市(おおふなとし)は、岩手県南部の太平洋沿岸地域に所在する都市である。

面積
322.50km²
(境界未定部分あり)

総人口
38,366人
 (推計人口、2015年2月1日)

人口密度
119人/km²

概要
岩手県陸前高田市宮城県気仙沼市とともに三陸海岸南部(陸前海岸)の代表的な都市のひとつであり、旧・陸前国気仙郡域に属する。市の一帯は典型的なリアス式海岸となっており、市域は三陸復興国立公園のほぼ中央に含まれている。

主要な産業のひとつは水産業であり、市の沖合いには、「世界三大漁場」ともいわれる北西太平洋海域(三陸漁場)となっている。大船渡港は、岩手県内の最大かつ最重要港湾であり、岩手県内初の外国定期航路として韓国の釜山とも結ばれている。また、市内各地に石灰石鉱山があり、大船渡湾奥には太平洋セメント大船渡工場がある。

2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災では市域に大津波が襲来、各所に甚大な被害が生じた。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
碁石海岸 :国の名勝および天然記念物、日本の音風景100選選定、日本の渚百選選定。
吉浜海水浴場
越喜来浪板海水浴場
白浜海水浴場
門之浜海水浴場
旧家千田家

文化財
文化財保護法に基づき、国(文部科学大臣)が指定した文化財は以下のとおり。
国の史跡 - 下船渡貝塚、蛸ノ浦貝塚、大洞貝塚
国の名勝 - 珊琥島(昭和18年指定)
国の名勝および天然記念物 - 碁石海岸(昭和12年指定)
国の天然記念物 - 館ヶ崎角岩岩脈、樋口沢ゴトランド紀化石産地
重要無形民俗文化財 - 吉浜のスネカ
重要有形民俗文化財 - 大船渡のまるた

その他
日本の音風景100選
1996年(平成8年)、碁石海岸と雷岩の自然環境が、環境庁(現・環境省)によって「海」の分類で選定された。日本の渚百選
1996年(平成8年)、碁石海岸の渚が、大日本水産会などで作る選定委員会によって選定された。