みちのくより愛をこめて 0007

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盛岡地裁にある国の天然記念物「石割桜」が16日、満開

石割桜艶やか 満開の白い花ライトアップ

 盛岡市内丸の盛岡地裁にある国の天然記念物「石割桜」が16日、満開となった。夕方からはライトアップされ、艶やかで膨らみのある白い花が薄暮に映えた。


 仕事帰りの人や写真愛好家が訪れ、官庁街に浮かび上がった夜桜を楽しんだ。観光客は「満開と聞いて見に来ました。毎年楽しみにしているので、きれいに咲いてうれしい」と笑顔を見せた。


 盛岡地方気象台は、岩手公園のソメイヨシノも満開になったと発表した。平年と比べ9日、昨年より5日早く、観測史上最も早い。

 

Q.石を割って桜が生えてる?
 巨大な岩の割れ目から太い幹が伸びています。樹齢約360年のエドヒガンザクラで、国の天然記念物に指定されています。そして、この石割桜の岩ですが、落雷を受けてできた岩の割れ目に桜の種が入り込んで成長したという説や、若い娘が素手で岩を割って種を植えたという様々な説があります。石割桜は、ゴールデンウィーク前まで楽しめるということです。

 

石割桜(いしわりざくら)とは岩手県盛岡市にある巨大な花崗岩の割れ目から育った直径約1.35m、樹齢360年を越える桜である。見ごろは4月の半ばから。

盛岡駅から徒歩15分の、盛岡地方裁判所構内に所在する。1923年(大正12年)に国の天然記念物に指定された。寛永年間頃に南部藩主の分家にあたる北監物の庭園であったといわれ、明治初期には桜雲石と呼ばれていた。

家老の屋敷内の庭にあった巨石が落雷をうけてできた割れ目にエドヒガンザクラという桜の種子が入り込み成長したという伝承も残っている。1932年(昭和7年)に盛岡地方裁判所が火災に遭い石割桜も北側の一部が焼けたが、幸い全焼を免れ翌春には再び花を咲かせた。火事の際、庭師・藤村治太郎が身につけていた半纏(はんてん)を水で濡らし、濡れた石で足を滑らせて口を切るケガをしながらも石割桜を守ったという。

樹勢の衰えが目立っていたため、2000年(平成12年)春に50年ぶりに樹木医による本格的な治療が行われた。