みちのくより愛をこめて 0007

東日本大震災の復興・再生を祈願して東北のニュースや浮世の話題等をお届けしています。

東日本大震災から4年2カ月、11日月命日に集中捜索 遺留品や痕跡を捜す

■東日本大震災から4年2カ月、月命日に集中捜索

 東日本大震災の発生から4年2カ月となった11日、深刻な被害を受けた岩手、宮城、福島3県の沿岸部で、各県警が行方不明者の手掛かりを求めて集中捜索をした。

 94人が行方不明の岩手県宮古市では宮古署員約20人が、津波の到達した海岸線で漂着物などを確認し、海上には警備船も出動した。

 津波で多くの児童が犠牲になった宮城県石巻市の大川小。家族の強い要望で、これまで重機が入れなかった近くの山林斜面に河北署員ら約10人が登り、手作業で不明者の持ち物などを捜索。河北署の佐藤友彦地域課長(38)は「最後の1人まで、そして一つでも多くの手掛かりを見つけるという気持ちを持って捜索に臨みたい」と語った。

 福島県浪江町請戸地区では、レーダーを利用した機器で地中を調査するため、東北大東北アジア研究センターの佐藤源之教授(電波応用工学)の協力を得た。

■大震災から4年2カ月、沿岸部で行方不明者の一斉捜索

 東日本大震災から4年2カ月となった11日、本県沿岸部で行われた浜通りの各警察署による行方不明者の一斉捜索では、署員らが捜索に臨み、津波被害による行方不明者の情報につながる手掛かりを探った。


 いわき中央署の捜索には約40人が参加。署員たちは管内の海岸線を南北に新舞子から豊間、久之浜から四倉の2班ほか、ボートを使用し河川を捜す班の計3班に分かれて実施。スコップなどを使って行方不明者の発見につながる遺留品や痕跡を捜した。


 出動式では椎根正之署長が「緊張感を持ち、少しでも発見につながる糸口を見つけてほしい」と訓示した。

 

震災4年2か月 死者不明者1万8470人


 
東日本大震災の発生から4年2か月となり、警察がこれまでに確認した死者と行方不明者は、1万8470人となっています。また、避難生活などで亡くなったいわゆる「震災関連死」は、国のまとめで3000人を超え、「関連死」を含めた震災による死者と行方不明者は、2万1000人を超えています。
 
警察庁によりますと、警察によって死亡が確認された人は▽宮城県が9539人、▽岩手県が4673人、▽福島県が1612人、▽茨城県が24人、▽千葉県が21人、▽東京都が7人、▽栃木県と神奈川県がそれぞれ4人、▽青森県が3人、▽山形県が2人、▽群馬県と北海道がそれぞれ1人で、合わせて1万5891人となっています。

死亡した人の99%は身元が確認されましたが、依然として82人の身元が分かっていません。

また、警察に届け出があった行方不明者は、▽宮城県が1244人、▽岩手県が1129人、▽福島県が202人、▽千葉県が2人、▽茨城県と青森県がそれぞれ1人で、6つの県で合わせて2579人となっています。
 
一方、復興庁によりますと、避難生活による体調の悪化などで亡くなったいわゆる「震災関連死」は、去年9月末現在で、▽福島県で1793人、▽宮城県で900人、▽岩手県で446人、▽茨城県で41人、▽千葉県で4人、▽長野県と神奈川県でそれぞれ3人、▽山形県で2人、▽東京都と埼玉県でそれぞれ1人の少なくとも合わせて3194人となっています。福島県では、「震災関連死」で亡くなった人が、津波など震災の直接の影響で死亡した人の数を上回っています。

これで、東日本大震災による死者と行方不明者は、「震災関連死」を含めて少なくとも2万1000人を超えています。