みちのくより愛をこめて 0007

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大谷さん、佐藤さん、浜尾さん、千葉さん、小城さん、植木さん「ミスうねめ」に選ばれる

「ミスうねめ」6人決まる まつりの主役や郡山の観光PR

 

大谷さん、佐藤さん、浜尾さん、千葉さん、小城さん、植木さんミスうねめに選ばれる
 
 郡山市の夏の風物詩「郡山うねめまつり」を彩る「ミスうねめ(ミス郡山)」コンテストの審査会は6日、同市で開かれ、第51代のミスうねめ6人が決定した。市、郡山商工会議所、福島民友新聞社などでつくる実行委の主催。

  選ばれたのは、浜尾佳奈子さん(27)=会社員、大谷悠夏(おおやはるか)さん(25)=整体師、佐藤朋美さん(19)=短大生、千葉薫さん(21)=大学生、植木美佳さん(23)=会社員、小城(こじょう)詩織さん(26)=会社員。

  25人から応募があり、過足満雄実行委員長ら11人が審査を行った。ミスうねめの6人は、郡山うねめまつりの主役として活躍するほか、同まつり終了後は「ミス郡山」として、同市や郡山商議所などの観光キャンペーン、姉妹都市・奈良市への親善訪問などに参加し、全国各地に郡山の魅力を発信する。

 

★郡山うねめまつり(こおりやまうねめまつり)は、福島県郡山市にて毎年8月第1金・土・日の3日間行われる祭り。東北五大祭りの一つに数えられる場合がある。

概要

1965年(昭和40年)に旧郡山市と安積郡9カ町村が合併し、市民が一体となれる祭りを催したいという気運が高まったことから、郡山市と郡山商工会議所が中心となり、郷土の伝説である奈良時代の宮中女官の「采女(うねめ)物語」を主題とした「郡山うねめまつり」がつくられた。

内容

郡山市中心部のメインストリート駅前大通りと隣接する国道4号をメイン会場とし山ノ井農村公園などで、うねめ踊り流しが行われる。踊り手らはパレード形式で、竹飾り提灯で彩られた駅前大通り一帯を山車と共に踊りながら進む。うねめ踊りは職場、学校などでチームを組み、団体参加するのが基本であり、開催日前には市内各所で踊りの稽古が行われる。

初日には、郡山市片平町のうねめ神社にて奈良の市長やミス奈良とともにうねめ供養祭が行われる。また、同時に亀の放流も行われ、市郊外にある西部ショッピングセンターを会場に「ちびっこうねめまつり」が開かれる。祭りの初日であるが、実質的には前夜祭の性格を持つ。

開催期間

8月の第1木・金・土に行われ、福島わらじまつりと同じ日程となる。かつては8月2日から4日まで、その後毎年8月の第1金・土・日の3日間に開催されていた。

★釆女伝説
約千三百年前、陸奥の国安積の里(現・郡山市)は冷害が続き朝廷への貢物ができないほどだった。このため奈良の都から巡察使葛城王が訪れた。
  里人たちは窮状を訴え貢物の免除をお願いした。しかし、その願いは聞いてくれなかったという。
  その夜、王をもてなす宴が開かれ、王は里長の娘、春姫を見そめた。春姫は心から王をもてなし、

安積山影さえ見ゆる
山の井の 浅き心を我が思わなくに

どうしてご機嫌が悪いのですか。安積山のふもとに山の井の清水があります。
 安積山の影を水面に映し、浅い井戸のように思われますが、どうして、どうして、とても深い清水です。
それと同じで私たちが王をお慕いしている気持ちはとても深いものです。どうかご機嫌を直して下さい。

と詠み献上した。

 王は大変喜び、春姫を帝の采女として献上することを条件に、貢物を三年間免除することになった。春姫には、次郎という相思相愛の許嫁がおり、悲しみをこらえて別れた。
  都での春姫は、帝の御蘢愛を受けていたが、仲秋の名月の日、次郎恋しさに猿沢の池畔の柳に衣をかけ、入水したように見せ、愛する次郎の待つ安積へ向かった。
   里へたどりついた春姫は、次郎の死を知り、雪の降る夜、あとを追って次郎と同じ山の井の清水に身を投じた。やがてみちのく安積の里にも春が訪れ、山の井の清水のまわり一面に名も知れぬ薄紫の美しい可憐な花が咲き乱れていた。

  だれ言うともなく、二人の永遠の愛が地下で結ばれ、この花になったのだと噂をした。「安積の花かつみ(学名ヒメシャガ)」とは、この花のことです。この采女物語は今、郡山の夏の夜を彩どるうねめまつりとして受けつがれております。
 

うねめまつりの歴史について

 昭和40年に安積郡9カ町村が郡山と合併し、市民が一体となれるまつりをおこしたいという気運が高まり、郷土の伝説である釆女物語を主題とした『うねめまつり』がつくられました。


  一方、奈良市でも釆女物語が残されており、毎年仲秋の名月の晩には『釆女祭』が猿沢の池で行われています。これが縁で郡山市と奈良市は昭和46年、姉妹都市を締結し、毎年8月には奈良市から親善使節団が郡山市を訪れ、また仲秋の名月には郡山市から親善使節団が奈良市を訪問、両市の交流を深めています。