みちのくより愛をこめて 0007

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福島県の5団体が11日ミラノ万博に参加 伝統行事や踊り熱演し復興発信

■ミラノ万博で福島県5団体、復興発信 伝統行事や踊り熱演

イタリア・ミラノで開かれているミラノ万博は11日、日本の文化を紹介する「ジャパンデー」を迎えた。メーン通りで東北復興祭りパレードが繰り広げられ、福島県の5団体が参加した。

東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からこの日でちょうど4年4カ月。各団体は復興に向かう元気な姿を世界に示した。

 参加したのは、福島わらじまつり(福島)、木幡の幡祭り(二本松)、じゃんがら念仏踊り(いわき)、郡山うねめまつり(郡山)、彼岸獅子(会津若松)の総勢約110人。青森ねぶた祭、秋田竿灯(かんとう)まつり、盛岡さんさ踊り、仙台七夕まつり、山形花笠まつりなど東北を代表する祭り団体とともに披露した。

 ミラノは連日の猛暑で、パレード開始の気温は30度を超えた。参加者は汗を滴らせながら力いっぱいの演技をした。世界各国の来場者がパレードを取り囲み、声援を送った。


■東北の食の魅力を世界へ発信 ミラノ万博プログラム発表
 
 イタリアのミラノで「食」をテーマに開催される「2015年ミラノ国際博覧会」(ミラノ万博、5月1日~10月31日)に出展する岩手、宮城両県と宮城県石巻市、東北経済連合会の4者でつくる東北出展委員会は15日、日本館で展開するプログラムの概要を発表した。テーマは東北とイタリアの「食と文化のマリアージュ(融合)」で、融合により新しい価値を創造し、東北の食の魅力を世界に発信する。

 4者による東北チームは、7月24~27日の4日間、日本館2階のイベント広場に出展。ステージの調理器具周りを昔の「かまど」風にするなど、東北の古民家をイメージして会場をデザインする。

 メーンとなる「東北かまどキッチン料理ショー」では、イタリアの人気レストランのシェフと著名な家庭料理研究家の2人が東北の食材を使った料理を作り、来場者に試食してもらう。

 東北の地酒(日本酒)が試飲できるバーカウンターも設置し、東北の食材を活用した「おつまみ料理」が提供される。

 仙台市青葉区のホテルで開かれた発表会では、東日本大震災で大きな被害を受けた石巻市の亀山紘(ひろし)市長が「食文化はもちろん、復興の現状を伝え、感謝の意を表してきたい」と語った。

 料理ショーに出演する2人が作成したレシピに基づいてホテル側が作った料理などの試食会もあり、参加者はコメのひとめぼれ(宮城)や前沢牛(岩手)など東北の食材を使った料理をおいしそうに食べた。

 発表会には、駐日イタリア大使館のピエルルイジ・トロンベッタ一等参事官が出席。料理を試食した後、「イタリアでは東北はあまり知られておらず、万博は東北を知ってもらう重要な機会になる。日本食自体はイタリアでは評価が高く、東北の食も受け入れられると思う」と話した。

 ミラノ万博には148の国や地域、国際機関が参加(3月末現在)。東北からは山形県鶴岡市(10月2~3日)、山形県(10月9~10日)、福島県(10月11~14日)の3自治体も参加する予定で、それぞれの食文化を世界にアピールする。