みちのくより愛をこめて 0007

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福島県双葉郡広野町のふたば未来学園高の授業開始 建学の精神は「変革者たれ」

ふたば未来学園高授業開始 箭内道彦さんら先生

 広野町のふたば未来学園高で7日、「ふたばの教育復興応援団」のクリエイティブディレクター・箭内道彦さんらによる授業「未来創造ゼミ」が始まった。

 ふるさと創造学の一環。前期に取り組んだ「地域課題の発見」を踏まえ、生徒に課題の解決策を考えてもらうのが狙い。今後、毎週水曜日に「未来創造ゼミ」を開き、11月3日の文化祭で生徒が考えた成果を発表する。

 講師は箭内さんのほか、元陸上選手の為末大さん、劇作家の平田オリザさん、東京芸大学長の宮田亮平さんが務め、それぞれ「祭りの力」「スポーツの力」「ドラマの力」「アートの力」の授業を担当した。

 このうち、「祭りの力」の授業には44人が参加した。箭内さんは「どんな祭りにしたいか」「祭りで何をやりたいか」など生徒に次々と質問し、生徒に自分たちがつくる祭りについて考えさせた。

沢井正樹郡山本社営業部長がサポート役として参加し、福島県の主な祭りなどを紹介した。

 生徒の役割分担なども決めた。実行委員長は「自分たちが熱中でき、地域の人が盛り上がる祭りを実現したい」と語った。

 

★ふたば未来学園高等学校 開校の経緯

○ 震災と原発事故という、人類が経験したことのないような災害に見舞われ、いまなお、12万人の県民がふるさとを離れた地で、5度目の春を迎えている(平成27年春の時点)。避難している人に限らず、多くの県民が抱える困難は、今なお続いている。


○ 双葉郡をはじめとした福島県の各地域では、、震災と原発事故がもたらした被害や放射線への対応などの深刻な問題だけではなく、日本のあらゆる地域が直面している、少子化、高齢化、過疎化の急激な進行、疲弊する産業など地域・コミュニティが直面する課題が、震災と原発事故により、先鋭化している。双葉郡そして福島県はある意味で世界の「課題先進地域」となっている。


○ 教育においては、震災前双葉郡に5校あった県立高校(双葉高校、浪江高校、浪江高 校津島校、富岡高校、双葉翔陽高校)は、県内外各地に設けたサテライト校で授業を続け、教育環境の整備に最大限努めてきたが、元の校舎での授業再開のめどが立たず、平成27年度からの募集を停止した。郡内で開校している高校が存在しない状況が4年間続いたことになる。


○ このような中、双葉地区教育長会が主催する「福島県双葉郡教育復興に関する協議会」(平成24年12月設置)において、平成25年7月末に、県立中高一貫校の設置を柱とする「福島 県双葉郡教育復興ビジョン」を決定・公表。双葉地区教育長会では、ビジョンの検討と同時並行で、「双葉郡子供未来会議」を実施。子供たちの考える双葉郡の教育として『動く授業』『世界とつながる』『夢を見つけるたくさんの「小さな窓」』等のキーワードが生まれた。


○ 県と双葉郡地方町村会の協議の結果、中高一貫校については平成27年4月開校とされ、設置場所については広野町とすることが決定された。(中高一貫教育は、連携型で開始)


 ふたば未来学園高等学校 建学の精神は「変革者たれ」

    福島県立ふたば未来学園高等学校長 丹野純一
 
福島県立 ふたば未来学園高等学校

〒979-0403福島県双葉郡広野町大字下浅見川字築地12

 

★広野町(ひろのまち)は、福島県浜通り南部にある町である。双葉郡(1896年以前は楢葉郡)に属する。

地理

東京電力の広野火力発電所1~5号機がある(2005年現在)。江戸時代頃までは、農村としてだけでなく、浜街道広野宿の宿場町としても栄えた。

冬でも雪の少ない温暖な気候であり、Jヴィレッジの開設後、小規模ながらも浜通り屈指の観光地として知名度を上げている。キャッチフレーズは「東北に春を告げる町」。

地形
山:五社山
川:北迫川、浅見川、折木川
沼:二ッ沼

平成27年9月末日現在
世帯数 2069世帯(+17)
総人口 5136人(+3)
男性   2630人(+11)
女性   2506人(-8)

平成27年9月17日現在
町内居住者数
            2281人(+40)
町内居住世帯数
            1166世帯(+25)
      ( )内は前月との比較

●福島原発事故の影響

当町は2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)により発生した福島第一原子力発電所事故(以下「福島原発事故」と略す)により、町全域が緊急時避難準備区域に指定され、町民が避難した。緊急時避難準備区域は同年9月30日に解除されている。

福島原発事故により、2011年3月15日以降、役場機能を小野町民体育館内に移転していたが、同年4月15日にいわき市にあるFDKモジュールシステムテクノロジーいわき工場の社屋内に再移転し、湯本支所として設置した。

緊急時避難準備区域解除後、住民の帰還を促すため、2012年3月1日に役場機能を元の広野町役場に戻した 。湯本支所は同日より湯本出張所とした上で一部の業務を継続する。

なお、福島原発事故の警戒区域は2013年11月現在解除され、一部区域が帰還困難区域となっており、いわき側関門が富岡町夜ノ森、相馬側関門が浪江町高瀬となっている。

●名所旧跡
奥州日の出の松 - 日本三大松の一つに数えられ、血を流すといういわれを持つ。「安寿と厨子王」に関する伝説の舞台でもある。
北迫地蔵尊 - かつての大飢饉の供養のため造立された地蔵菩薩。
二ッ沼歌碑 - 二ッ沼を詠った萬葉歌の刻まれた石碑(但し、ここで歌われたという確証はない)。
汽車の碑 - 「今は山中 今は浜…」で始まる唱歌「汽車」は、広野駅が舞台と誤解され、広野駅構内に碑がある。
楢葉八幡神社 - 源頼義が創建したと伝えられる五里八幡の一つ。
高倉城跡 - 戦国時代の岩城氏の拠点の一つで、岩城氏の家臣・猪狩氏の居城であった。

●観光地
Jヴィレッジ - 日本サッカー界屈指のナショナルトレーニングセンター。サッカー日本代表の来場回数も多い。
二ッ沼総合公園 - 町民公園。パークゴルフ、サマーフェスティバル会場。
折木温泉 - 神経系の病気に効くといわれる温泉。1704年(宝永元年)開設。
目の湯温泉 - 眼病に効果があるといわれる鉱泉。飲むと胃腸にも良いとされる。

●祭事
4月 - 浜下り神事(たんたんぺろぺろ)
8月 - 広野町サマーフェスティバル
10月 - ひろの童謡まつり
11月 - 広野町収穫祭