みちのくより愛をこめて 0007

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福島県楢葉町の木戸川漁協は11月7日サケの採卵、ふ化事業を5年ぶりに再開

楢葉町の木戸川漁協は11月7日、木戸川河畔のふ化場で東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の影響で中断していたサケの採卵、ふ化事業を5年ぶりに再開した。

 職員が雌のサケの腹を特製のナイフで割くと、オレンジ色の卵があふれ出した。雄の精子を振り掛け、木戸川からくみ上げた水に入れ、受精させた。

 初日は雌41匹、雄20匹を使い、約15万粒を受精卵にした。約50日後にふ化する。採卵、ふ化作業は11月末まで行われ、稚魚は来年3月下旬に木戸川に放流する。

 木戸川漁協の鈴木謙太郎ふ化場長は「採卵、ふ化事業を5年ぶりに再開できてうれしい。来春の放流まで大切に育てたい」と話していた。


■3・11の東日本大震災、そして直後の原発事故から4年、福島県楢葉町の木戸川が復活しました。木戸川といえば、サケが遡上(そじょう)し、震災前はサケ釣獲調査で有名な川でした。

 今回は楢葉町への住民の帰町準備が整ったこと、そして木戸川漁協にサケの正式な孵(ふ)化事業再開の許可が下りたことで、10月24~25日の2日間、木戸川復興応援サーモン見学セミナーが行割れました。

 

 実際にサケが川を上るのを初めて見た参加者は、いままでと違ったサケへの思いを持ったと感動していました。この日の捕獲は今年最高の500匹余。多くの4年魚は、震災年の秋、自然産卵で孵化して12年春に海に下ったサケたちです。人の手を借りずに成長したのです。

 

★木戸川(きどがわ)は、福島県を流れ太平洋に注ぐ木戸川水系の本流である。

地理

福島県双葉郡川内村上川内と田村市の境に位置する桧山の南麓から尖盛、大滝根山の東麓の辺りに源を発し、南東方向の川内村の中心部に流れ込む。右岸に小白井川、左岸に川内川と合流しそこから南へ流れを変える。いわき市、楢葉町の境に近付くとその向きを東に変え阿武隈高地を削るV字谷の渓谷の風景を見せ、そこには木戸川渓谷遊歩道も整備されている。

長瀞橋を過ぎると、僅かな平野を横切り天神岬近くの太平洋へ注ぐ。川内村では、上流から福島県道112号富岡大越線、国道399号が併走する。かつては、木戸駅から上流へ木戸川森林鉄道が通っていた。

自然

川内村の流域では、イワナ、ヤマメが生息する。楢葉町の下流域では、秋になると鮭が遡上する[1]。ホオジロ、シジュウカラ、ゴイサギなど水辺に見られる。