みちのくより愛をこめて 0007

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「フード・アクション・ニッポン アワード2015」で、福島県内4団体・企業が優秀賞、特別賞を受賞

国産農林水産物の消費拡大に努めた団体や企業をたたえる「フード・アクション・ニッポン アワード2015」で、福島県内4団体・企業が優秀賞、特別賞を受賞した。19日、東京都豊島区のホテルメトロポリタンで表彰式が行われた。
 受賞したのは、食文化・普及啓発部門で優秀賞に輝いたカジキグルメ実行委員会(いわき市)と、郡山ブランド野菜協議会(郡山市)・トライビート(東京都)、研究開発・新技術部門優秀賞の会津天宝醸造(会津若松市)、特別賞「食べて応援しよう!賞」のNPO法人がんばろう福島、農業者等の会(二本松市)。
 カジキグルメ実行委は、カジキを使った料理や加工食品の普及開発を通し、風評払拭(ふっしょく)に取り組んでいることが評価された。武藤真一実行委員長は「カジキ料理を提供する店を増やし、いわき市の新たな食文化として定着させたい」と語った。
 郡山ブランド野菜協議会は商品企画のトライビート(佐藤隆弘社長)とともに郡山市ならではのブランド野菜作りに取り組んできた。浜津洋一会長は「郡山市でしか食べられない、ブランド野菜を使った料理を開発し、観光活性化につなげていく」と意気込んだ。
 会津天宝醸造は県ハイテクプラザなどとともに会津産ひとめぼれを使ったノンアルコールの甘酒「玄米オリザーノ」を開発した。金本淳一取締役総合企画部長は「体調の改善やダイエットに効果のある商品の魅力を広めたい」と思いを語った。
 NPO法人がんばろう福島、農業者等の会は、県内農産物のネット販売などを通して県内農業者と全国の消費者との交流促進に取り組む姿勢が認められた。斉藤登理事長は「受賞は法人の活動を全国に広めるきっかけになる」と喜んだ。
 実行委員会の主催、農林水産省の共催で、全国から865件の応募があった。表彰式では実行委員長の小泉武夫東京農大名誉教授(小野町出身)と森山裕農相があいさつし、小泉名誉教授らが受賞団体・企業の代表者に表彰状を手渡した。

■会津若松市の会津天宝醸造が通信販売しているノンアルコール玄米飲料「玄米オリザーノ」が、フード・アクション・ニッポン アワード2015(実行委員会委員長・小泉武夫氏)の研究開発・新技術部門で優秀賞に選ばれた。

 「フード・アクション・ニッポン」は、日本の食を次世代に残し、創るために、消費者・企業・団体・国などが一体となって推進している国産農林水産物の消費拡大のための取り組み。今回、全国から865点の応募があり、61点が選出された。優秀賞は大賞、最優秀賞に次ぐ3番目の賞。

 玄米オリザーノは、同社と琉球大医学部第二内科と県ハイテクプラザとの共同開発商品。会津産ひとめぼれ玄米を使用し、砂糖無添加、ストレートタイプの甘酒として仕上げた。摂取により、玄米に豊富に含まれる機能成分「γ(ガンマ)オリザノール」が有効的に脳の視床下部と膵臓(すいぞう)に蓄積、高脂肪食への欲求が抑えられ、メタボリックシンドロームを改善することが3年間にわたる研究で解明されている。

 表彰式は都内で行われ、開発スタッフの同社企画部の満田昌代さんは「ダイエットサポートと、日々の健康のため多くの方々に紹介していきたい」と抱負を述べた。


★会津天宝醸造

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