みちのくより愛をこめて 0007

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福島県大熊町、双葉町で10月28日原発事故に伴う汚染土や廃棄物を保管する中間貯蔵施設が本格稼働

環境省は28日、東京電力福島第1原発事故に伴う福島県内の除染で生じた汚染土や廃棄物を保管する中間貯蔵施設(福島県大熊町双葉町)を本格稼働させた。

現在、汚染土などは県内各地に仮置きされており、こうした状態の解消が期待される。ただ国が確保できた中間貯蔵施設の用地は約4割で施設の一部の完成にすぎず、仮置き解消にはなお時間がかかる。

 この日は、汚染土と草木などの廃棄物を分ける「受け入れ・分別施設」(大熊町)の本格運転と、分別後の汚染土を放射性セシウム濃度に応じて保管する「土壌貯蔵施設」(同町、貯蔵容量約5万立方m)の運用を始め、本格貯蔵を開始した。


★中間貯蔵施設の概要
中間貯蔵施設は、福島県内の除染に伴い発生した土壌や廃棄物等を最終処分までの間、安全に集中的に貯蔵する施設として、東京電力福島第一原子力発電所を取り囲む形で、大熊町双葉町に整備することとしています。

 

本格的な輸送に先立ち、輸送手段の安全性の確認等を行うための「パイロット輸送」を約1年間行いました(平成28年3月終了)。これらを踏まえて、平成28年度より段階的な本格輸送を開始します。

 

また、平成28年度より本格的な施設の整備に着手し、順次、現在の保管場への搬入から、本格的な施設への搬入に移行していきます。

 

中間貯蔵施設の整備や管理運営に当たっては、関係法令を遵守するなど、安全・確実に実施していきます。

 

仮置場などに保管されている除染に伴い発生した土壌や廃棄物
現在、県内市町村の仮置場などに保管されている、除染により取り除いた土壌や側溝の汚泥、草木、落ち葉などを貯蔵します。

1kgあたり10万Bq(ベクレル)を超える放射性セシウム濃度の焼却灰など
可燃物は、原則として焼却し、量を減らした上で、焼却灰として貯蔵します。


福島県内の除染土壌などの発生量は、減容化(焼却)した後で、約1,600万m3~2,200万m3※と推計しています。


※約1,600万m3~2,200万m3は東京ドーム(約124万m3)の約13~18倍に相当
中間貯蔵施設の検討に当たっては、上記の他、追加的な除染など、現時点で推計が困難な分野の貯蔵も考慮しています。


大熊町(おおくままち)は、日本の福島県浜通りの中央部、双葉郡(1896年以前は標葉郡)にある町。


福島第一原子力発電所東京電力)の1号機から4号機の所在地である。なお、5号機および6号機は北隣の双葉町に立地している。2011年3月12日から3月15日までに亘って発生した福島第一原子力発電所事故の発生地。

総人口 0人(推計人口、2017年5月1日)

 

◆地理
阿武隈山系の東に開けた浜通り地方の中央に位置しており、東は太平洋に開ける。行政上では、北に浪江町双葉町、西に田村市、南に川内村および富岡町と隣接する。
山 :三郡森(さんぐんもり)、日隠山(ひがくれやま。標高601.5m)
川 :熊川
隣接する自治体
双葉郡浪江町双葉町富岡町川内村
田村市


原発事故
2011年3月11日の東日本大震災では、大熊は震度6強を記録する被害を受けた。この震災に誘発され、2011年3月12日15時36分、福島第一原発1号機で、白煙を伴う水素爆発が発生した。

3月13日以降:原発事故の影響を受けて住民の退避が必至となり、仮役場が設置された田村市船引町船引にある田村市総合体育館に多くの住民が移動・避難した(避難住民・避難場所は他にも散在)。
3月14日:11時1分、プルサーマルを用いている福島第一原発3号機で、黒煙を伴う爆発が発生。
4月3日以降 :上述の仮役場と避難住民は、会津若松市栄町の会津若松市役所追手町第二庁舎へ再移転・再移動した。
4月5日 :移転先にて、大熊町役場会津若松出張所、開設(出張所は、大熊町社会福祉協議会大熊町商工会を含む)。
4月中旬 :会津若松にて小学校と中学校、幼稚園が開校・開園。(小学校と幼稚園は地元の既存校・既存園を統合した正式名称「大熊町立小学校」や「大熊町立幼稚園」の分校・分園、中学校は既存校の分校である)。

警戒区域指定後
原発事故を受けて、町役場と住民が近隣地域に退避し、2011年4月22日から2012年12月9日までは除染や瓦礫の撤去、並びに復旧作業を行う作業員以外の町民の立ち入りが全面禁止される警戒区域となっていた。

同12月10日午前0時を期して、「帰還困難区域」(従来どおり作業員以外の住民の立ち入り・一時帰宅禁止。但し指定された日や事前の予約により日中の一時帰宅(宿泊不可)が可能な場合もある 全人口の96%の元居住地にあたる)と「居住制限区域」「避難指示準備解除区域」(日中の時間帯のみ、町からの許可を得ることを前提に立ち入り・一時帰宅できるが、宿泊不可 これらを合わせて全人口の4%の元居住地)に再編された。

 

双葉町
双葉町(ふたばまち)は、日本の福島県浜通り中部にある町。

総人口 0人(推計人口、2017年5月1日)


双葉郡に属するが、1896年以前は標葉郡に属していた地域である。元々は新山町(しんざんまち)と長塚村(ながつかむら)であったが、これら2つが1951年に合併して標葉町(しねはまち)となり、その標葉町が1956年に改名して双葉町となった。

 

福島第一原子力発電所東京電力)の5号機と6号機が立地している。なお、1号機から4号機までは隣接する大熊町に立地している。

 

2011年3月11日の東日本大震災で被災し、これに誘発されて同日に発生した福島第一原子力発電所事故(以下「福島原発事故」)の影響に伴い、3月19日以降は町役場を埼玉県内に移転していたが、2013年6月17日以降町役場をいわき市に移転している。2016年2月現在もほぼ全域が「帰還困難区域」(除染・復旧工事関係者以外の一般住民の自由な行き来が終日制限される)に指定されている。

 

◆地理
阿武隈山系の東に開けた浜通り地方の中部に位置し、東は太平洋に開ける。行政上では、北の浪江町と南の大熊町に挟まれた位置にある。面積は51.40km2。
冬でも雪がほとんど降らないため、福島原発事故の発生前はカーネーションの栽培が盛んであった。

 

「双葉」という町名は、標葉郡(しねはぐん。夜ノ森以北、相馬氏領)と楢葉郡(ならはぐん。夜ノ森以南、岩城氏領)の合併に因んだ名称であり、こちらの双葉町は旧標葉郡に属する。

 

山 :十万山
河川 :前田川

隣接する自治体
双葉郡浪江町大熊町


福島原発事故以後
2011年(平成23年
3月11日 - 東北地方太平洋沖地震東日本大震災)が発生し、町内で震度6強を観測する。
3月12日 - 大熊に立地する福島第一原子力発電所で、1号機が水素爆発する(福島第一原子力発電所事故)。


3月19日以降、原発事故の影響を受けて住民の避難が必至となり、約1,200人の被災住民は役場の機能ともに埼玉県さいたま市中央区さいたまスーパーアリーナへ集団避難したほか、住民によっては他の場所にも避難した。


3月30日 - 31日 - 役場の機能および避難住民が、埼玉県加須市にある廃校(旧 埼玉県立騎西高等学校)へ再移転・移動し、同所にある旧校舎を拠点とする。


また、避難した小中学生は4月より移動先の学区の学校に転入する。


10月31日 -旧騎西高避難所でのプライベートのない生活に次第に不満が高まる。町は「できるだけ放射線の危険から町民を離したい。安全が確認されるまでは、(主な機能は)埼玉に」と主張するが福島県内で避難生活を送る町民からは「われわれの安全はどう考えてくれるのか」との声があがる。


12月28日 - 細野豪志環境相原発事故担当相が東京電力福島第一原発事故による汚染廃棄物を受け入れる中間貯蔵施設を双葉郡内に整備する意向を佐藤雄平知事と地元首長に正式に伝えた