いわき市で東北初のFCバス(水素で走る燃料電池バス)が運行
福島県いわき市で東北初FCバス(水素で走る燃料電池バス)が運行
いわき市の新常磐交通は1日、水素で走る燃料電池バス(FCバス)の運行を始めた。環境に配慮した車両を活用し、次世代の公共交通の展開につなげる。FCバスの運行は東北初。
公共交通機関として環境問題に取り組むため、トヨタ自動車のFCバス「SORA(ソラ)」を導入。走行時に二酸化炭素(CO2)や窒素化合物を出さず、環境性能に優れているとされる。水素は、同市鹿島町に整備された商用定置式の水素供給施設「いわき鹿島水素ステーション」で調達する。
バスは1日5本運行し、同市のJRいわき駅―鹿島―小名浜線の停留所約40カ所に止まる。子どもや高齢者も乗降しやすいノンステップバスで、従来の路線バスより走行音が小さく、座席や立ち席、乗務員を含め最大78人が乗車できる。
月曜日を除き毎日運行し、利用状況を見て増便も検討する。
★FCバス(えふしーばす)(英語表記)FC bus
水素と酸素による化学反応で発電する燃料電池によって、モーターを回して走る燃料電池車のバスのこと。「FC」は英語の「Fuel Cell」の略語で燃料電池を指す。ガソリン内燃機関自動車がガソリンスタンドで燃料を補給するように、燃料電池自動車は水素ステーションで燃料となる水素を補給する。走行中に二酸化炭素(CO2)を排出しない環境性能の高さや、排気音のない静かさが燃料電池車の特徴である。日本では乗用車タイプの燃料電池車が2014年にはトヨタから、16年にはホンダから発売されている。16年10月17日、かねてより燃料電池を用いたバスの実証実験を行ってきたトヨタ自動車はFCバスを2017年初めに発売することを発表、手始めに東京都に2台が導入され、17年3月頃から路線バスとして使用される。FCバスの市販は日本で初めて。
★いわき市(いわきし)は、福島県浜通りの南部に位置する市。
東北地方で2番目に人口の多い都市(宮城県仙台市に次ぐ)で、福島県内で最大の人口および面積を持ち、中核市に指定されている。
観光都市として脱皮する事にも成功。いわき市は東日本でありながら一年中、比較的に温暖な気候を活かし日本のハワイとして観光イメージアップを図り、東北地方で最も集客力のあるリゾート施設スパリゾートハワイアンズで成功を収める。そのほかにアクアマリンふくしま、いわき湯本温泉など多彩な観光資源を持っており、2013年度(平成25年度)の市内観光交流人口は県内第1位の年間約788万人である。
2011年(平成23年)
3月11日 - 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生。いわき市で震度6弱を観測。しかしその震度は、震度計に記録された値であり、気象庁の推計震度分布図によれば、いわき市内の一部地域では震度6強もしくは震度7の激しい揺れを観測したとみられている
総人口339,669人(推計人口、2020年1月1日)
人口密度276人/km2
隣接自治体
田村市、田村郡小野町、双葉郡広野町、楢葉町、川内村、石川郡古殿町、平田村、東白川郡鮫川村 茨城県北茨城市
市の木クロマツ(1971年10月1日制定)
市の花ツツジ(1973年3月20日制定)
市の鳥かもめ(1996年10月1日制定)
市の魚めひかり(2001年10月1日制定)