福島県双葉郡外で看護学校再開へ
東京電力福島第1原発事故で被災した双葉郡8町村の医療体制の在り方を検討してきた検討委員会は26日、将来帰還する住民のため地域の核となる病院の設置が必要との最終報告をまとめた。
看護学校は郡外で一時再開を目指す。8町村は国や県への働き掛けを強める考えだ。郡山市で開いた町村長会議で報告し、双葉地方町村会(会長・渡辺利綱大熊町長)に伝えた。
最終報告に盛り込んだ病院像は、入院に対応し、2次救急を担う。設置時期は5年から10年程度後とした上で「公的医療機関の設置など、早い段階から設置に向けて着手する必要がある」と指摘した。
町村会は設置を県に要望するほか、整備や運営経費については国に財政支援を求める。