みちのくより愛をこめて 0007

東日本大震災の復興・再生を祈願して東北のニュースや浮世の話題等をお届けしています。

東日本大震災から4年となった2015年3月11日、政府主催の追悼式が東京都千代田区の国立劇場で開かれ

震災から4年「前向いて生きる」 東京で政府主催追悼式

 東日本大震災から4年となった11日、政府主催の追悼式が東京都千代田区の国立劇場で開かれ、岩手、宮城、福島の3県の遺族のほか、安倍晋三首相や天皇、皇后両陛下らが参列した。震災が発生した午後2時46分に黙とうし、犠牲者の冥福を祈るとともに、教訓を後世に伝え、引き続き復興に取り組む決意を新たにした。

 3県の遺族代表は、それぞれ亡き家族への思いや支援に対する感謝の気持ちを語った。宮城県石巻市の菅原彩加さん(19)は、津波で母親を亡くした体験を語り「震災で失った物と同じくらいの物を私の人生を通して得ていけるように、しっかりと前を向いて生きていきたい」と誓った。

■きょう福島県追悼式 白羽ゆりさんが詩を朗読 福島県内各地で追悼行事 

 県の東日本大震災追悼復興祈念式は11日午後2時半から福島市の県文化センターで行われる。
 震災が発生した同2時46分に黙とうし、内堀雅雄知事、平出孝朗県議会議長が式辞を述べる。遺族代表の追悼の言葉に続き、元宝塚歌劇団娘役トップの女優・白羽ゆりさん(福島市出身)が高校生3人の作品を基にした追悼詩を朗読する。


 最後に内堀知事が、県民の思いや自らの決意を盛り込んだ知事メッセージを読み上げる。


 午後5時半からは同センターで「ふくしまコンサート 復興のひびき」を催す。平成23年生まれの園児らが開会を宣言する。本県に思いを寄せる歌手の川嶋あいさん、県内の中高生らが出演し、合唱や演奏を披露する。

■県内各地で復興行事
 県内では11日、各地で東日本大震災の追悼式や復興行事が行われる。
 民間団体などが主催する主な行事は【表】の通り。郡山市ビッグパレットふくしまでは「福魂祭」が催され、追悼式やライブなどを繰り広げる。福島市のしのぶ霊園には東日本大震災慰霊塔が完成した。開眼供養を行い、犠牲者のめい福を祈る。

■学校では防災、道徳授業
 県内の公立小中学校と高校、特別支援学校は11日、各地で東日本大震災の教訓を踏まえた授業や行事を行う。
 震災発生から丸4年を迎え、風化を防ぐため、県教委は今年度初めて、11日に合わせて防災や道徳に関する授業、行事の実施を市町村教委を通じて各校に求めている。


 各校では、県教委が震災を経て作成した道徳の指導資料「ふくしま道徳教育資料集」を活用した授業などを行う。震災と同規模の被災を想定した避難訓練仮設住宅に暮らす被災者との交流、地震発生時に合わせた全校集会での黙とうなども予定されている。