みちのくより愛をこめて 0007

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9/5日より楢葉町から福島県オリジナル品種「天のつぶ」出荷始まる

原発事故による避難指示解除を受け、6年ぶりにコメの作付けを本格再開した楢葉町で5日、本年産米の放射性物質濃度を調べる全量全袋検査が始まった。

 町内で先月収穫された福島県オリジナル品種「天のつぶ」104袋(1袋30キロ入り)が検査の結果、全て食品の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を下回り、出荷が決まった。

ふるさと納税者への返礼品や、県産品の販促イベントで活用されるほか、JAなどに販売される。

 町内では原発事故後3年間の試験栽培、実証栽培を経て、今年から販売目的の作付けが再開された。

 全袋検査を受けたコメは同町北田地区の約70アールでYさん(74)が生産。全袋検査前の等級検査で1等米の評価を受け「営農再開への第一歩を踏み出すことができてうれしい。1等米だったので、手応えを感じている」とコメントした。

 JA福島さくら楢葉支店で行われた全袋検査では、コメ袋がベルトコンベヤー式測定機器を通ると、基準値以下を示す「PASS」の文字が画面に表示された。

 立ち会った松本幸英町長は「黄金色の田んぼが戻ってきたことを、町民全体が喜んでいる。楢葉のコメの安全性とおいしさのPRに努め、作付面積を段階的に拡大したい」と強調した。


★楢葉町(ならはまち)は、福島県浜通りにある町。双葉郡に属する。
総人口
976人
(推計人口、2016年6月1日)
人口密度
9.42人/km²
隣接自治体
いわき市、
双葉郡広野町、富岡町、川内村
町の木
すぎ
町の花
やまゆり
町の鳥
うぐいす

●歴史
1971年(昭和46年)に東京電力福島第2原子力発電所の建設基地に決まり、交付金事業によってエネルギー都市として歩みはじめる。
2011年(平成23年)3月11日 - 東日本大震災が発生。楢葉町で震度6強を観測。地震に伴う津波による福島第一原子力発電所事故の影響で町の大部分が半径20km以内の警戒区域に指定され、区域内の立ち入りが出来なくなる。役場機能は会津美里町・いわき市に移転。
2012年(平成24年)8月10日 - 警戒区域が避難指示解除準備区域に再編される。
2014年(平成26年)6月2日 - 業務の一部を町内の町役場で再開。
2015年(平成27年)
4月6日 - 準備宿泊を開始。
9月5日 - 避難指示解除

●名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
Jヴィレッジ - 日本のサッカー・ナショナルトレーニングセンター。
マミーすいとん
楢葉町コミュニティセンター
道の駅ならは
ならは羽黒山温泉
天神岬温泉

★「天のつぶ」は、福島県が15年の歳月をかけて開発した品種で、穂が出るときに天に向かってまっすぐ伸びる稲の力強さと、天の恵みを受けて豊かに実る一粒一粒のお米をイメージして命名されました。
粒ぞろいが良く、光沢があり、しっかりとした食感が楽しめる「天のつぶ」をぜひご賞味ください。

「天のつぶ」の特徴
●「コシヒカリ」や「ひとめぼれ」に匹敵する美味しさ
●食べ応えのあるしっかりとした食感
●炊きあがりの香りが良く、光沢があり、粒がそろった美しい米