みちのくより愛をこめて 0007

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山形市で8月5日、夏を彩る恒例の「第55回 山形花笠まつり」が開催 「ヤッショ、マカショ♪~」

山形市で5日、夏を彩る恒例の「山形花笠まつり

 「ヤッショ、マカショ」の掛け声に合わせ、着物姿の踊り手たちがベニバナを模した花飾り付きの編み笠を両手でくるりと回し、市中心部の大通り約1・2キロ・メートルを進んだ。6、7日も開催される。
 
 今年で55回を数える夏の人気行事。3日間で計約1万4000人の踊り手が参加する。近年は参加者増加による進行の遅れが課題になっており、これまで花笠音頭の1コーラスで約10メートル進んでいたのを、今回から約15メートルにする新ルールを導入。スピードアップが図られた。

初日は紅花の飾りをあしらったかさを手にした54団体、約4800人が華麗な花笠踊りを群舞した。
 七日町大通りの約1.2キロでパレードが繰り広げられ、花笠音頭が流れる中、参加者は「ヤッショー、マカショ」と威勢のいい掛け声を響かせて踊った。
 参加団体の増加を受け、今年の花笠踊りは1コーラス当たりのステップを増やし、高速化を図った。
 パレードは6、7日も午後6時10分に出発し、同9時45分ごろまで実施。主催する県花笠協議会によると3日間で計158団体、約1万4000人が参加する。昨年並みの約100万人の人出を見込む。
 
山形花笠まつり
花笠まつり(はながさまつり)は、スゲ笠に赤い花飾りをつけた花笠を手にし、「花笠音頭」にあわせて街を踊り練りあるく日本の祭である。山形県内など数か所で開催されているが、例年8月に山形市で行なわれる「山形花笠まつり」が広く知られている。戦前から行われている東北三大祭りに戦後から始まり広まった「山形花笠まつり」と「盛岡さんさ踊り」を加えた5つの祭りを東北五大祭りと呼ばれる事もある。

起源
花笠まつりで歌われる「花笠音頭」の起源は諸説あるが、大正中期に尾花沢で土木作業時の調子あわせに歌われた土突き歌が起源といわれており[1]、昭和初期にこれが民謡化され「花笠音頭」(またの名を「花笠踊り唄」といわれる)となった。また、1963年(昭和38年)パレード用に振り付け、蔵王夏祭りとして始める。
また踊りについては、菅で編んだ笠に赤く染めた紙で花飾りをつけたものを景気づけに振ったり回したりしたのが発祥といわれている。
踊りの種類
花笠まつりの振り付けは、山形県内各地域別に約10種類存在していた。
1963年(昭和38年)、それらの振り付けが一本化され「正調花笠踊り -薫風最上川-」が制定された。以降、これが標準的な振り付けとされたが、紅花摘みの作業唄からとったとされる、その楚々とした踊りの動作のため、主に女性が踊り手の中心となった。
1999年(平成11年)、「正調花笠踊り -蔵王山暁光-」が、「薫風最上川」に並ぶ標準振り付けとして制定された。豪快な動作を取り込んでいるところが特徴であり、これにより男性の踊り手の増加に寄与したと言われる。
また、「おばなざわ花笠まつり」で踊られているいわゆる「笠回し」で参加する団体も多い。笠回しには5つの流派がある。